コラム-猪股正弁護士– category –
-
【コラム】絶望のとなりに(弁護士猪股正)
早いもので、もうすぐ17回忌である。先日久しぶりにご両親と手紙のやりとりをした。お元気そうでよかった。 南紀八木尾谷の沢登り、焚き火で「氷雨」を唄っていた。八甲田山から十和田湖へ、厳冬期の1週間の雪洞山行。雪が降り積もる大湊の駅の駐輪場での... -
雑誌「世界」8月号「東京電力11年の変節 第1回 被災者への攻撃」
2011年3月、原発事故から逃れて数千人の人がさいたまスーパーアリーナに避難されてきました。毎日、スーパーアリーナに通い、旧騎西高校などにも通い相談活動などを行いました。あの光景、あの日々を忘れません。 事故後、東京電力は「3つの誓い」を掲げま... -
福島原発訴訟さいたま地裁判決(2022.4.20)について
2022年6月17日、東京電力福島第1原発事故で避難した住民らが、国に対し、損害賠償を求めた4つの訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)が、国の責任を認めない判断をしました。最高裁判決に先立つ、同年4月20日、さいたま地... -
反貧困ネットワーク全国集会2022「コロナ禍、3年目 生きさせろ」が開催
2022年4月10日(日)、反貧困ネットワーク主催の「反貧困全国集会2022」が開催されました。2007年にスタートして以来、15年目となります。集会のアーカイブ録画をご覧になれます。ミャンマーから避難し、難民申請を却下され、収容、仮... -
「貧困理論入門 連帯による自由の平等」(志賀信夫・県立広島大学准教授著。堀之内出版)が発刊
「貧困理論入門 連帯による自由の平等」(志賀信夫・県立広島大学准教授著。堀之内出版)が本年5月に発刊されました。本書は、「貧困をどのように理解するか」「貧困とは何か」を整理し、「貧困概念」の歴史的な拡大過程を追いながら、貧困対策の理論... -
think small first-日弁連決議と内橋克人さんの言葉(弁護士猪股 正)
基盤産業の後退、人口流出など地方を中心に地域の衰退が進んでいます。地域衰退の現状を踏まえ、日弁連は、2021年10月、岡山で開催された人権擁護大会において、「地方自治の充実により地域を再生し、誰もが安心して暮らせる社会の実現を求める決議... -
見たことのない虹を見たい♡-出会いの先に道ができた-(弁護士猪股正)
* この原稿は、特集「大阪弁護士会における貧困問題への22年の取組み」(大阪弁護士会月報2022年1月号・2月号)に掲載いただいたものです。寄稿の機会をいただきありがとうございます。 大阪弁護士会のみなさんにはお世話になりっぱなしである。あれはど... -
追悼 宮澤洋夫先生 「昨日も今日も」(弁護士猪股正)
当事務所の宮澤洋夫元弁護士(享年95歳)が、令和4年2月22日に逝去されました。 お世話になった宮澤先生を偲び、コラムに一文を掲載させていただきます。こちらは、宮澤先生が90歳を迎えられた慶事を祝して発刊された記念誌「心礎を築く-私たち... -
いくつかの公序良俗違反事件(弁護士 猪股 正)
公序良俗違反(民法90条)は要件が抽象的・包括的であることもあり、主張・立証のハードルは高く、公序良俗違反の主張をする事件は“負け筋”だと言われることもある。振り返れば、いくつかの事件がある。当事者、同期、同僚はじめ多くの仲間と力を合わ... -
反貧困全国集会2021集会宣言「生きてくれ」-コロナと貧困-
2021年4月4日(日)、反貧困ネットワーク主催の「反貧困全国集会2021」が開催されました。2007年にスタートして以来、14年目となります。 全国の地域での取組、ひとり親・女性・非正規雇用・学生・外国人など、当事者や支援の現場から...