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【コラム】手の届かない星をつかむ(弁護士伊須慎一郎)
無趣味人間なのですが、妻と劇団公演を観に行くことが好きです。今年は、こまつ座の「貧乏物語」、「紙屋町さくらホテル」、「頭痛 肩こり 樋口一葉」、「イヌの仇討」、「吾輩は漱石である」を観劇しました。どれも甲乙付け難いのですが、男闘呼組の高… -
【コラム】事務所ニュース 2023年新年号 巻頭挨拶(弁護士 伊須慎一郎)
軍事優先国家とセットの格差を拡大する増税 日本政府にとっては、もはや憲法9条はないに等しいようです。政府は、年末にも専守防衛の防衛政策を捨て、敵基地攻撃能力の保有を確認するようです。国を守るという大義名分が独り歩きし始めました。みなさんの… -
【コラム】事務所ニュース 2022年夏号 巻頭挨拶(弁護士伊須慎一郎)
ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本国内でも憲法9条改正論が活発化し、世論調査でも防衛力強化に6割以上賛成という結果が出ています。日本が軍事優先の「普通」の国に変わるかどうかの瀬戸際です。参議院選挙の結果次第では、「普通」の国に変わること… -
【コラム】亡き松本一郎先生の墓前で(弁護士 伊須慎一郎)
1 砂川事件・伊達判決の東京地裁合議体の左陪席は松本一郎先生。松本先生は伊達秋雄裁判長と議論を尽くし、日本政府がアメリカ軍の駐留を許容したのは、指揮権の有無、出動義務の有無に関わらず、日本国憲法第9条2項前段によって禁止される戦力の保持… -
事務所ニュース 2022年新年号 巻頭挨拶(弁護士 伊須 慎一郎)
国内でのワクチン接種なども進み、国内のコロナウィルスの感染者は激減しましたが、ここにきて新たに感染力が強いと言われているオミクロン株の感染拡大が懸念されています。事務所のある浦和の商店街も活気を取り戻しつつある状況でしたが、年末・年始に… -
事務所ニュース 2021年夏号 巻頭挨拶(弁護士 伊須 慎一郎)
国内でもワクチン接種が進み出しましたが、新型コロナウイルス感染症が収束する見込みは、まだ見えません。浦和の商店街も午後8時を過ぎると真っ暗で、様々な職業で働かれているみなさん、ご商売をされているみなさん、大変ご苦労されていると思います。 … -
今度生まれ変わったら(弁護士 伊須 慎一郎)
11月に小学校で6年生(3クラス)に憲法の授業を担当させてもらいました。 何年か前にも小学6年生に向けて体育館で憲法の授業を担当させてもらいましたが、担任の先生からは私の授業の内容が難しかったと厳しい意見をいただきました。 そのため… -
心を入れ替えて(弁護士 伊須 慎一郎)
事務所ニュースの原稿をこれまで34回書いてきました。その中で、事務所ニュースを読まれた方から、最近のあなたの書く内容が硬くておもしろみがないと、厳しいご指摘を受けました。昔は良かったのかと言うと、そうでもなく、どうも私の書く文章には、読… -
シビリアンコントロール機能せず(弁護士 伊須 慎一郎)
2019年4月に退任した河野克俊統合幕僚長(自衛隊制服組トップ)は、2014年12月に米軍高官と会談し、歴代の内閣法制局長官、最高裁長官・判事、多くの憲法学者が憲法9条に明確に違反すると指摘した集団的自衛権の行使を容認した平和安全法制整… -
コストカッターの逮捕と派遣料金の切り下げ(弁護士 伊須 慎一郎)
日産自動車のカルロス・ゴーン代表取締役会長が、有価証券報告書の虚偽記載を指示した等の容疑で2018年11月に逮捕されました。 ゴーン氏は、労働者の首切り等でコストカットを行うことにより利益を出し、年間10億円を超える役員報酬を手にしたこと… -
自衛隊を憲法に書き込む本当の意味 (弁護士 伊須 慎一郎)
1 自衛隊を憲法に書き込むという憲法「改正」議論がなされています。災害救助活動等で頑張っている自衛隊が違憲であるというのは自衛隊員やその家族に失礼ではないか等と説明されています。では、自衛隊を憲法に書き込むだけで何も変わらないという安倍… -
先輩たちの姿を見ながら(弁護士 伊須 慎一郎)
弁護士 伊須 慎一郎 昨年6月から、いわゆる戦争法が憲法9条に違反するという国家賠償請求訴訟の代理人をしています。原告は500人を超えています。法律を作ったこと自体を憲法違反だと争う訴訟で、なかなか難しい裁判です。 その中でも20代の… -
国民投票運動に対する共謀罪悪用にひるまない(弁護士 伊須 慎一郎)
弁護士 伊須 慎一郎 共謀罪が参議院の法務委員会の採決省略という異常な手続で成立しました。 安倍首相の念願「憲法9条破棄」にまた一歩近づいたということでしょうか。 来年12月には総選挙と同時に憲法改正国民投票が実施される情勢です。 憲法に自… -
なみだと平和(弁護士 伊須 慎一郎)
弁護士 伊須 慎一郎 国内が混乱すると、真っ先に被害に遭うのは決まって子ども、女性です。 大統領派と副大統領派が国内の権益を独占しようと争っている南スーダンは、(政府は認めていませんが)内戦状態となり、市民、民間人に対する殺人、性的暴行ま… -
新安保法(=戦争法)違憲国家賠償請求訴訟に注目してください(弁護士 伊須 慎一郎)
弁護士 伊須 慎一郎 2016年6月20日、埼玉県内で暮らす市民の皆さんが中心となって、さいたま地方裁判所に、今年3月29日に施行された新安保法の制定行為等によって、平和的生存権、人格権、憲法改正・決定権を侵害され、精神的苦痛をこうむった…