コラム-伊須慎一郎弁護士– category –
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【コラム】「別れを告げない」著者・ハン・ガンさん、翻訳者・斎藤真理子さん(弁護士 伊須慎一郎)
恥ずかしながら、9月に翻訳者斎藤真理子さんとハン・ガンさんのことを知り、10月にハン・ガンさんがノーベル文学賞を受賞した。権威に弱いと思われそうであるが、そうではなく、ハン・ガンさんの受賞後の言葉を聞いて「別れを告げない」を読もうと考え... -
【コラム】梶山敏雄先輩とS先輩(弁護士 伊須慎一郎)
私にとってジャイアンのようなS先輩に誘われて埼玉総合に入所して21年8か月が経ちました。梶山先輩は、日中はダンディーな弁護士、夜は何も知らない新人の私を連れて梯子酒。どこのお店に行っても、「梶山先生、いらっしゃい」と顔なじみでした。そこで、... -
【コラム】政治の私物化と「司法」の私物化(弁護士伊須慎一郎)
亡くなった安倍晋三元内閣総理大臣は、憲法9条違反の集団的自衛権の行使を容認する2014年7月の閣議決定により、「法の支配」を揺るがし、森友学園問題、加計学園問題、桜を見る会前夜祭などによって「政治」を私物化した。では、「司法」の世界はど... -
【コラム】事務所ニュース 2024年新年号 巻頭挨拶(弁護士 伊須慎一郎)
埼玉総合法律事務所は、昨年50周年を迎え、250人の関係者の方にご参集いただき、11月17日に無事レセプションを開催することができました。改めて、御礼申し上げます。一昨年に事務所の創設者宮澤洋夫弁護士、創成期の中心メンバーだった城口順二... -
【コラム】事務所ニュース 2023年夏号 巻頭挨拶(弁護士伊須慎一郎)
警視庁や厚生労働省によると、2022年の自殺者のうち、奨学金の返済を苦にして自殺したと考えられる人が10人いたということです。学ぶことが、これほど難しくなっている国に未来はあるのでしょうか。事務所の鴨田譲弁護士が、貸与型奨学金の返済に苦... -
【コラム】手の届かない星をつかむ(弁護士伊須慎一郎)
無趣味人間なのですが、妻と劇団公演を観に行くことが好きです。今年は、こまつ座の「貧乏物語」、「紙屋町さくらホテル」、「頭痛 肩こり 樋口一葉」、「イヌの仇討」、「吾輩は漱石である」を観劇しました。どれも甲乙付け難いのですが、男闘呼組の高... -
【コラム】事務所ニュース 2023年新年号 巻頭挨拶(弁護士 伊須慎一郎)
軍事優先国家とセットの格差を拡大する増税 日本政府にとっては、もはや憲法9条はないに等しいようです。政府は、年末にも専守防衛の防衛政策を捨て、敵基地攻撃能力の保有を確認するようです。国を守るという大義名分が独り歩きし始めました。みなさんの... -
【コラム】事務所ニュース 2022年夏号 巻頭挨拶(弁護士伊須慎一郎)
ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本国内でも憲法9条改正論が活発化し、世論調査でも防衛力強化に6割以上賛成という結果が出ています。日本が軍事優先の「普通」の国に変わるかどうかの瀬戸際です。参議院選挙の結果次第では、「普通」の国に変わること... -
【コラム】亡き松本一郎先生の墓前で(弁護士 伊須慎一郎)
1 砂川事件・伊達判決の東京地裁合議体の左陪席は松本一郎先生。松本先生は伊達秋雄裁判長と議論を尽くし、日本政府がアメリカ軍の駐留を許容したのは、指揮権の有無、出動義務の有無に関わらず、日本国憲法第9条2項前段によって禁止される戦力の保持... -
事務所ニュース 2022年新年号 巻頭挨拶(弁護士 伊須 慎一郎)
国内でのワクチン接種なども進み、国内のコロナウィルスの感染者は激減しましたが、ここにきて新たに感染力が強いと言われているオミクロン株の感染拡大が懸念されています。事務所のある浦和の商店街も活気を取り戻しつつある状況でしたが、年末・年始に...