コラム-月岡朗弁護士– category –
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【コラム】今後の成年後見制度について(弁護士 月岡 朗)
1 後見事務報告等にかかる統一書式 まず、2025年4月から成年後見人、保佐人、補助人等が裁判所に提出する事務報告書が全国共通の新しい書式となります。 新しい書式については、ご本人の身上保護を適切に果たすための報告事項等が整理されており、... -
【コラム】精神科病院における虐待の通報義務が始まりました(弁護士 月岡朗)
日本弁護士会連合会や弁護士会の人権擁護に関する取り組みの1つとして、精神病院に強制入院させられている患者の退院請求や処遇改善請求の代理人活動があります。上記代理人活動に関連する法改正として、2024年4月1日から、精神科病院における虐待の通報... -
【コラム】合理的配慮の提供が義務になります(弁護士月岡朗)
2024年4月1日から、行政機関だけでなく、民間事業者にも、障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されることはご存知でしょうか。 私たちの社会には、障がいのない人には簡単に利用できる場所やサービスである一方で、障がいのある人には利用でき... -
【コラム】親なき後(弁護士 月岡朗)
2023年6月2日と6月26日の2日間で、日本弁護士会連合会と埼玉弁護士会の共催で、「親なき後について、弁護士とともに考える」とのセミナーを実施しました。 障害のあるお子様をお持ちの親御様にとって、将来、自分が亡くなった後のことは大変重要... -
【コラム】昔の話を聞くこと(弁護士月岡朗)
ご高齢の方との任意後見契約をすることで、ご高齢の方とお会いして、その人のこれまでの半生を伺うこともあります。その時に、ご経験された戦時中の状況のお話を聞くことがあります。私にとって、戦争といえば、依頼者であるご高齢の方から教えていただい... -
【コラム】もし自分が同じ立場だったら(弁護士月岡朗)
弁護士として働くなかで「もし自分が同じ立場だったら…」と想像することがあります。精神障がいのある方が,強制入院を強いられて「退院させてほしいのです。」と相談してきた時は,そのような想像をした場面のひとつです。日本は,精神障がいのある方が精... -
コロナの日々で思ったこと(弁護士 月岡 朗)
2020年11月に、埼玉弁護士会において、奈良県の佐々木育子弁護士を講師にお招きして、任意後見契約とホームロイヤーに関するセミナーを開催しました。 セミナーの中で、ある老人ホームが、入居する高齢者に対して「あなたは私の大切な人です。」「あなたが... -
私のお気に入り(弁護士 月岡 朗)
私の趣味は、ランニングである。私のランニングコースは河川敷である。 走る人は、いくつかのランニングコースを持っていると聞くが、私には2つのランニングコースがある。 家を出て少し走れば河川敷がある。この河川敷を右に行くか、左に行くか。左右で... -
「結婚できない男」について(弁護士 月岡 朗)
この原稿を書いている今は続編が放送されていますが、私は「結婚できない男」というドラマが好きです。このドラマの主人公は、阿部寛さんが演じる桑野信介(続編では53歳)という未婚のおひとりさまです。偏屈で皮肉屋な主人公桑野信介の言動と、周囲と... -
民法改正 賃貸借契約(弁護士 月岡 朗)
①賃貸期間の上限を50年に 改正前の民法では賃貸期間の上限は20年とされていましたが、50年に改正されました(改正民法604条)。これは、大型のプロジェクトや重機、プラントのリース契約などにおいて20年を超える賃貸借契約を結びたいというニーズがあった...