【コラム】昔の話を聞くこと(弁護士月岡朗)

ご高齢の方との任意後見契約をすることで、ご高齢の方とお会いして、その人のこれまでの半生を伺うこともあります。その時に、ご経験された戦時中の状況のお話を聞くことがあります。私にとって、戦争といえば、依頼者であるご高齢の方から教えていただいた戦時中のお話が最も記憶に残っております。

既にお亡くなりになった依頼者の方もいますので、詳細について、説明は差し控えますが、戦時中にご生活されていた方の話を伺う機会を頂けたことは大変ありがたいことだったと思います。毎月お会いしている依頼者の方が、当時、何歳で、どこで、何をしていて、どのように生活してたのか。一人の人間として知り合った上で、教えていただけたことは、本やニュースとは違い、空腹や空襲を鮮明に想像できるものでした。

情けないことですが、子供の頃や学生の頃に触れた、戦争の被害を訴える記念館や、戦争を題材にした本は、大切なことと思ったものの、遠くのことと感じられました。

しかし、目の前のよくお会いする人から、戦争の話を聞くと、全く違って感じるものです。

もし、お知り合いのご高齢の方から戦時中の話を聞く機会があれば、当時のお話を聞いてみるのがよろしいかと思います。話の意味は、聞き手において後から作られるものです。戦時中の記憶を聞かせていただける機会を大切にしていただければと思います。

弁護士 月岡 朗

(事務所ニュース・2022年夏号掲載)

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