2020年11月に、埼玉弁護士会において、奈良県の佐々木育子弁護士を講師にお招きして、任意後見契約とホームロイヤーに関するセミナーを開催しました。
セミナーの中で、ある老人ホームが、入居する高齢者に対して「あなたは私の大切な人です。」「あなたが忘れても、私が覚えています。」とのメッセージを伝えているとの話がありました。老人ホームに入所する方の中には、さまざまな事情の方がいると思いますし、認知症による今後の生活に不安を感じている方もいると思います。そういう方の気持ちに寄り添った、素敵なメッセージだと思いました。
今年は、コロナウィルスの感染防止のために、親戚や友人と会えなくなりました。自粛と感染防止策の毎日で、人とのつながりが薄くなったようにも思います。人と気持ちを通じ合わせることや、身近な人を傍に感じることも難しくなったように感じます。
そんな今だからこそ、大切な人に「あなたは私の大切な人です。」というようなメッセージを伝えることが重要だと思います。経済対策や給付金も重要ですが、人とのつながりを感じさせるメッセージは、コロナの日々を乗り切る力を与えてくれると思います。
弁護士 月岡 朗
(事務所ニュース・2021新年号掲載)