「結婚できない男」について(弁護士 月岡 朗)

この原稿を書いている今は続編が放送されていますが、私は「結婚できない男」というドラマが好きです。このドラマの主人公は、阿部寛さんが演じる桑野信介(続編では53歳)という未婚のおひとりさまです。偏屈で皮肉屋な主人公桑野信介の言動と、周囲とのやりとりが面白く、阿部寛さんの傑作だと思っています。

私個人は、おひとりさまや高齢者に関する業務(任意後見契約、民事信託、遺言作成、死後事務委任契約など)をすることが多いのですが、もし、私がおひとりさまの桑野信介から任意後見契約等の相談を受けた場面を想像すると、偏屈な桑野信介の対応には、なかなか苦労するような気がします。独善的で毒舌な桑野信介にあきれてしまうことも、口喧嘩になることもありそうです。もっとも、ドラマのヒロインの桑野信介の主治医や弁護士は、何度、桑野信介と喧嘩しても、ヒロインの立ち位置を維持しているので、私が喧嘩しても委任関係に影響は無さそうです。

「結婚できない男」の続編のインタビューで阿部寛さんが「いろんな人がいて、それを認め合える世の中になってほしい。このドラマを見て、そう考えてもらえたら、うれしい。」と話している記事を見ました。本当にそのとおりだと思います。結婚する・しない、子供のいる・いない等、人との違いを気にせずに、周囲の人とつながりながら暮らすことができれば、素敵なことだと思います。「結婚できない男」のさらなる続編を期待しています。

弁護士 月岡 朗

 

(事務所ニュース・2020新年号掲載)

 

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