現場の大切さ(弁護士 谷川 生子)

弁護士 谷川 生子

 平成19年に弁護士登録してから1年が過ぎ、早くも2年目に突入しました。1年目で学んだことは数限りなくありますが、その一つが「現場の大切さ」です。修習生時代、裁判所にいたときに、裁判官が「私は現場主義。皆さんも現場の大切さは忘れないでください。」と言っていたのを思い出します。

 例えば、事故の現場に行くと、その周辺に何かしらの発見があります。「あんなところに木がある、これでは事故現場はあそこからは見えないな。」とか、現場に当事者しかいなかったかと思えば、実はすぐ傍に広場があり、大勢の人がいたことなど。現場の様子は、季節、曜日、時間帯によっても異なり、できれば事件のあった同じ曜日、時間帯に行きたいものです(なかなかままなりませんが。)。しかも、現場に行って自分なりに納得した後は、それを周囲(主に裁判所)に伝えるという仕事が待っています。先日、自分で撮影した現場写真を見て、自分が受けた現場の印象が全く表れていないことに愕然としました。趣味と実益を兼ね、カメラでも始めようかと思っているこの頃です。

 今後、さらに日々の業務に追われ、より現場に行くだけの時間がとれなくなると予想されるだけに、今のうちに、現場に赴くことの大切さを心に刻んでおきたいと思います。

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