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貧困ジャーナリズム大賞2022 受賞作品&選評(全14作品)
2023年1月24日、貧困ジャーナリズム大賞2022の授賞式(反貧困ネットワーク主催)があり、大賞を含む、全14の受賞作品が発表されました。 貧困ジャーナリズム大賞は、「貧困」に関する報道の分野でめざましい活躍をみせ、世間の理解を促すことに貢献したジ… -
【コラム】幸福を願う(弁護士猪股正)
2023年、埼玉総合法律事務所は開所50周年を迎える。気付けば、入所後、その歴史の過半を超える月日が経った。私のような者を受け容れてきてくれたこの事務所の懐の広さに感謝するばかりだ。 コロナ禍が急来したこの3年間も、事務所の大会議室を… -
【コラム】絶望のとなりに(弁護士猪股正)
早いもので、もうすぐ17回忌である。先日久しぶりにご両親と手紙のやりとりをした。お元気そうでよかった。 南紀八木尾谷の沢登り、焚き火で「氷雨」を唄っていた。八甲田山から十和田湖へ、厳冬期の1週間の雪洞山行。雪が降り積もる大湊の駅の駐輪場での… -
雑誌「世界」8月号「東京電力11年の変節 第1回 被災者への攻撃」
2011年3月、原発事故から逃れて数千人の人がさいたまスーパーアリーナに避難されてきました。毎日、スーパーアリーナに通い、旧騎西高校などにも通い相談活動などを行いました。あの光景、あの日々を忘れません。 事故後、東京電力は「3つの誓い」を掲げま… -
福島原発訴訟さいたま地裁判決(2022.4.20)について
2022年6月17日、東京電力福島第1原発事故で避難した住民らが、国に対し、損害賠償を求めた4つの訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)が、国の責任を認めない判断をしました。最高裁判決に先立つ、同年4月20日、さいたま地… -
反貧困ネットワーク全国集会2022「コロナ禍、3年目 生きさせろ」が開催
2022年4月10日(日)、反貧困ネットワーク主催の「反貧困全国集会2022」が開催されました。2007年にスタートして以来、15年目となります。集会のアーカイブ録画をご覧になれます。ミャンマーから避難し、難民申請を却下され、収容、仮… -
「貧困理論入門 連帯による自由の平等」(志賀信夫・県立広島大学准教授著。堀之内出版)が発刊
「貧困理論入門 連帯による自由の平等」(志賀信夫・県立広島大学准教授著。堀之内出版)が本年5月に発刊されました。本書は、「貧困をどのように理解するか」「貧困とは何か」を整理し、「貧困概念」の歴史的な拡大過程を追いながら、貧困対策の理論… -
think small first-日弁連決議と内橋克人さんの言葉(弁護士猪股 正)
基盤産業の後退、人口流出など地方を中心に地域の衰退が進んでいます。地域衰退の現状を踏まえ、日弁連は、2021年10月、岡山で開催された人権擁護大会において、「地方自治の充実により地域を再生し、誰もが安心して暮らせる社会の実現を求める決議… -
見たことのない虹を見たい♡-出会いの先に道ができた-(弁護士猪股正)
* この原稿は、特集「大阪弁護士会における貧困問題への22年の取組み」(大阪弁護士会月報2022年1月号・2月号)に掲載いただいたものです。寄稿の機会をいただきありがとうございます。 大阪弁護士会のみなさんにはお世話になりっぱなしである。あれはど… -
追悼 宮澤洋夫先生 「昨日も今日も」(弁護士猪股正)
当事務所の宮澤洋夫元弁護士(享年95歳)が、令和4年2月22日に逝去されました。 お世話になった宮澤先生を偲び、コラムに一文を掲載させていただきます。こちらは、宮澤先生が90歳を迎えられた慶事を祝して発刊された記念誌「心礎を築く-私たち… -
いくつかの公序良俗違反事件(弁護士 猪股 正)
公序良俗違反(民法90条)は要件が抽象的・包括的であることもあり、主張・立証のハードルは高く、公序良俗違反の主張をする事件は“負け筋”だと言われることもある。振り返れば、いくつかの事件がある。当事者、同期、同僚はじめ多くの仲間と力を合わ… -
反貧困全国集会2021集会宣言「生きてくれ」-コロナと貧困-
2021年4月4日(日)、反貧困ネットワーク主催の「反貧困全国集会2021」が開催されました。2007年にスタートして以来、14年目となります。 全国の地域での取組、ひとり親・女性・非正規雇用・学生・外国人など、当事者や支援の現場から… -
ソリダリティー(連帯)
「夜汽車の中(中略)、真っ暗な窓ガラスにホッペタくっつけてじっと外を見ているとね、遠く灯りがポツンポツン…あー、あんな所にも人が暮らしているか…汽車の汽笛がボーッ、ピーッ(後略)」(寅次郎忘れな草)。 映画、文学、音楽など芸術や文化は、孤独… -
人口減少社会と地域再生(弁護士 猪股 正)
地方のあちらこちらでシャッター通り化した商店街を目にします。人口減少が進み、国交省の推計では、2050年には、全国の約半数の地域で人口が50%以上減少し、約20%の地域が、人が住まない「無居住化地域」となる可能性があるとされています。地… -
生きがいを探せる国 (弁護士 猪股 正)
先日、早稲田大学人間科学学術院の辻内琢也教授のゼミの学生のみなさんが、当事務所を訪問され、特別講義の機会をいただきました。貧困や震災の現場の取組などをお話ししながら、今後の社会の方向性などについて考え、みなさんの意見もお聞きでき、私にと…