【コラム】痴漢冤罪事件で無罪判決を獲得(弁護士 深谷直史)

昨年11月のことですが、無罪判決を獲得しました。
依頼者は、混雑する電車内で痴漢と間違われて現行犯逮捕されてしまった男性です。いたって普通のサラリーマンで、働き盛り、妻と1歳の男の子がいて、まさに一家の大黒柱として暮らしていました。当然、前科前歴もないような人です。
逮捕時は、帰宅途中でした。帰路に就く人でごった返す電車に乗っていたところ、突然、隣に立っていた女性に腕を掴まれてしまいました。ホームに降ろされ、痴漢の現行犯として逮捕されてしまったのです。

一度逮捕されると、約20日間、外に出られない可能性があります。「家族になんて説明しよう…」「仕事はどうしよう…」「家のローンは…」と心配を募らせていたところ、ご家族の伝手をたどり弊所につながり、私が担当することになりました。
起訴されてしまった後も、ご本人とご家族の心労は絶えなかったと思います。起訴されてしまったが最後、日本の刑事司法の有罪率は99.9%とも言われています。それでも「やってない」を信じて、依頼者とご家族とともに戦い抜きました。

「主文 被告人は無罪」の言葉を聞いた瞬間は、本当に安堵しました。良い裁判官に巡り合えました。
また、一緒に事件を担当してくれた、埼玉の若手刑事弁護人である、齊藤統弁護士(沙羅法律事務所)なくして、この無罪は獲得できませんでした。感謝の念とともに、研鑽の重要さを痛感しました。極めるって大事ですね。

弁護士 深谷直史

(事務所ニュース・2025年夏号掲載)

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