「安保法制違憲訴訟」の証人尋問を代理人席で「傍聴」して(弁護士 梶山敏雄)

10月13日、東京高裁で当事務所の伊須弁護士が弁護団の中心で担当している「安保法制違憲訴訟」の証人尋問が行われ、最大の山場だということで、名ばかり代理人の私も代理人席で「傍聴」しました。
原審・さいたま地裁の敗訴判決の理由である「我が国が他国の戦争に巻き込まれたり、テロの標的にされたりする現実的な恐れはない」という判断に対して、証人・小西洋之参議院議員(立憲)への1時間超の尋問により、安倍政権時に制定された安保法制・日米共同軍事演習などによって、日本が戦争に巻き込まれる現実の危険性が生じていたことが、つい先日の北朝鮮ミサイル発射によるJアラートと重なって一層生々しく語られました。
小西証人が最後に裁判官らに向かって「現在の国会の惨状を見ると、今や司法しか国民の命を守ることができない。勇気を持って恐れずに違憲判決を書いて欲しい」と語りかけたのが印象的です。
尋問を担当した佐々木新一弁護士は当事務所の創設期に所属した先輩弁護士で「年齢的にも最後の尋問かも」などと言っていましたが、なんのなんの、法廷内に声も良く通った入念に準備された素敵な尋問でした。深谷弁護士、深井・山本両事務局も傍聴参加ありがとうこざいました。

弁護士 梶山 敏雄

画像:原審・さいたま地裁の様子

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