沢尻エリカと彼(弁護士 梶山 敏雄)

沢尻エリカのMDMA0.09グラム所持が問題となっていますが、「これは『桜を見る会』の問題を隠蔽するために仕組まれたスキャンダルだ」という声がネット上で挙がっているようです。事の真偽は判りませんがいつもの事ながら何とも都合の良いタイミングで逮捕されるなー、とは思ってしまいます。

0.09グラムによる彼女に対する契約先等へのペナルティは数億円に上るようですが、我が国の権力者の多額の税金を自分や自民党の支持者獲得のために使うことには何のペナルティもないのでしょうか。自殺者まで出した森友・加計問題、文書や名簿廃棄の証拠隠滅、次々と起きる政治の私物化とも言える彼の振る舞いは、薬物による脳の障害と同じく「傲慢」という毒に侵された彼の脳が原因であり、改善することは不可能なのでしょうか。

薬物からの更生には刑事処罰ではなく医療上の対処が必要だと言われますが、少なくとも彼の振る舞いにはまず刑事処罰を与えなければ到底国民の納得は得られないでしょう。当たり前のことが当たり前に評価されることが、この国で納得して生活していけることの最低の保障条件ではないかと思います。

(いつも事務所ニュースを見て感想をくれて、昨年の私の誕生日のその日に逝った、飲み友達でもあったAさんに捧げます)

弁護士 梶山 敏雄

 

(事務所ニュース・2020年新年号掲載)

 

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