石橋を叩いて渡る (弁護士 竹内 和正)

昨年は、なんだか、これまでに正面から向き合えずにこなしてしまった仕事が、利子をつけてもどってきたような1年でした。トラブルがおこるたびに、してこなかったり、できなかったりしたことに、一つ一つ向き合うことになった気がします。
矢面に立たないように、「石橋を叩いて人に渡らせる」と友人から評されるほど(※誉め言葉だと思っていました)注意深く生きてきたつもりでしたが、誠実に対応せず、踏み倒した借金は、必ず、後で請求が来るんだなと実感しました。
また、比喩ではなく実際に、生前に父が連帯保証をしていたと請求書も届きました。これもなんとか昨年解決できましたが・・・大変だったな。
当事務所には主流派、反主流派という棲み分けがあり、主流派の条件は実家があまり裕福でないことです。主流派の大看板である梶山先生から「竹内は親父の生命保険で弁護士になった(※これは事実です)」と喜ばれるたびに、僕は梶山先生ほど貧乏じゃなかったので肩身の狭い思いをしてきましたが、今後は堂々と主流派を名乗ることができそうです。

なんとか、無事に今年を迎えられてほっとしていますが、昨年は眉間にしわを寄せていることが多かった気がします。
にこやかでいること。嘘をつかないこと。今年、弁護士になって10年になるようですが(※信じられません)、よい仕事をするために必要だと実感していることです。今年は、できるだけ覚悟をもって、明るく誠実にやっていきたいと思います。

弁護士 竹内 和正

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