【コラム】目標と振り返り(弁護士 本間啓誉)

新しい年を迎えた場合、「今年は〇〇のような年にしたい」や「今年は〇〇を心がけたい」といった新年の目標を決める方も多いかと思います。こうした目標は、忙しい日々を送る中でも、その年を有意義に過ごす上では必要なものですので、新年の目標を決めることは重要なことだと思います。

しかし、私の場合、いざ「どんな年だったか」を振り返る年末になってみると、その年の初めに立てたのは「どんな目標だったか」から振り返らざるを得ない事態に陥っていることが多々あります。なぜこんなことになるのか考えてみると、目標の立て方自体がいい加減であったことに気づきます。新年の目標を立てる際、直近1か月の出来事をもとにして、「これを改善しよう」と決めており、1年後には目標のもとになった出来事など忘れているため、目標自体も忘れているのだと・・・。

目標をいい加減に決めてしまう原因は、その年をいい加減に振り返っているからで、いい加減な振り返りの原因は、明確な目標なく日々を過ごすからで、明確な目標なく過ごしてしまう原因は、その年の目標を忘れてしまっているから・・・と、最初の原因に戻ってきてしまうのです。
このループから抜け出す「出口」を見つけなければならないのですが、一時期流行したゲームのようにならないようにしたいです。

弁護士 本間 啓誉

(事務所ニュース・2025年新年号掲載)

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