早いもので私が奨学金の問題に取り組み始めてから4年になろうとしています。
OECD加盟国35カ国中、大学の学費が有償(しかも異常に高額)、かつ、給付型奨学金が存在しない国は日本のみという状態でしたので、これまで「学費は無償に!奨学金は給付に!」をスローガンとして活動を続けてきました。
そうしたところ、昨年10月、自民党が給付型奨学金を創設する方針を打ち出しました。
その内容は、①生活保護世帯か住民税非課税世帯の生徒であり、②高校での成績が5段階評定で平均4.0以上の生徒に、③月3万円を給付するというものです。
いかがでしょうか?
これまで長年に渡り日本に給付型奨学金が存在しなかったことを考えれば大きな前進とも言えますが、月3万円では1年間給付を受けても国立大学の学費にもならないのではないか、給付を受けられる対象世帯がかなり限定されてしまっているのではないかという疑問があります。
そして、何より成績平均4.0というのはかなり難易度が高いのではないでしょうか。
今後は、この給付型奨学金の対象と金額を拡大させるようなキャンペーンを展開していくことになりそうです。