雪と銭湯と「居酒屋ぼったくり」(弁護士 梶山 敏雄)

弁護士 梶山 敏雄

54年ぶりに11月に降ったという雪の日に我が家の給湯器が故障し、お湯も出ず風呂にも入れないという状況になりました。
さてと考えたら、子供の頃の東北の田舎での生活では、蛇口をひねればお湯が出るというような生活はありえなかったはずなのに、あの雪深い寒い冬などはどうしていたのか良く思い出せないんです。便利な生活にどっぷり浸ってしまうと、そんな体験さえもおぼろげな記憶になってしまうのでしょうか。
やむを得ず夫婦で近くのスーパー銭湯に行き、これも11月に亡くなった学生時代の憧れのカストロやチェ・ゲバラの若き日の姿を懐かしく思い出しながら一杯飲むのもなかなか乙なものでした。

一杯と言えば、「居酒屋ぼったくり」という本に今はまっています(秋川滝美。6巻)。
東京下町の姉妹が営む居酒屋で、そこに集う人達の人情物語りと毎回紹介される旨い酒と美味しい料理が何とも言えない優しい気持ちにしてくれるのです。
何でかなーと思ったら、その小説には「悪い人」や「他人の悪口」が出て来ないからなのでした。

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