【コラム】看護師さんは大変だなあ(弁護士髙木太郎)

昨年10月に右目の手術で1週間ほど入院をしました。総合病院の4人部屋なので、他の3人は眼科以外の方でした。

お一人は、どうも就寝中に嘔吐したらしく、看護師さんらが大慌てで着替えさせたりしている様子が、仕切りのカーテン越しに伺えました。患者さんの奥さんも動転していたためか、看護師さんに詰問口調になっていて。この患者さんは、嘔吐物を誤飲していたのか、その後、ICUに移動されました。
その後、このベッド部分に来た患者さんは比較的若かったのですが、入院手続きで待たされたことにご立腹。看護師ではおさまらず当直医も説明に来ましたが、結局、入院を取りやめられました。

そのお隣も、発語でのコミュニケーションが困難な方。大量の失禁があり、看護師さんが大わらわ。多分マットレスの交換も必要だったと思います。患者さんを抱き上げ移動型の簡易ベッドに移し、その間に処置。「(濡れて)冷たい」という患者さんの文句に耐えながら。この患者さんは、看護師さんを「おーい、おーい」と繰り返し呼びつけます。3人目の方が「うるさい」と怒鳴るとしばらく静かになります。失禁の患者さんのご家族が昼間面会に来て、息子と思しき人が、「家で面倒見れば」などと、気楽に話されているのが聞こえましたが、『それは多分無理』だと思います。

看護師さんの苦労を目の当たりにした入院でした。

弁護士 髙木 太郎

(事務所ニュース・2025年新年号掲載)

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