2024年4月より、埼玉総合法律事務所に入所いたしました、弁護士の本間啓誉と申します。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。
埼玉総合法律事務所には、2020年に司法修習生としてお世話になっておりました。それから4年の年月が経過してから入所となった経緯を述べさせていただきますと、憲法の研究者志望であったため、司法修習後は、大学院に進学しました。研究を継続する中で、自身の研究テーマの一つが憲法訴訟論であったこともあり、裁判実務に対する理解が乏しいことを痛感する機会が多々ありました。実務とはかけ離れた「机上の空論」では、自身の研究意義がないと感じ、安保訴訟など様々な憲法問題に取り組まれている埼玉総合法律事務所で、自身も弁護士として活動させていただくことになりました。
研究活動を始めて3年、弁護士としてはまだ数か月ですが、すでに、両者の違いを実感しています。特に、研究論文は、論文・法律・判決など、すでに第三者が綺麗に整理しているものを頼りにしつつ、自身の問題意識について、自身の見解を構成していくことが主たる活動です。一方で、先輩方の姿を拝見していると、弁護士の活動は、複雑多様な事実関係を自ら整理しつつ、依頼者が置かれている状況の法的問題を見つけ、依頼者の希望を実現する法的手段を検討し、その道筋を説明することだと感じています。
こうした違いの中で、戸惑いを持っている状況ですが、先輩弁護士から受けた「依頼者にとっては、弁護士何年目かは関係ない。」、「自分で事件を進めないと成長しない。」との指導を忘れず、日々努力していこうと思います。
弁護士 本間 啓誉
(事務所ニュース・2024年夏号掲載)