11/26(火)「年収の壁問題~問題点を理解し、制度改善のあり方を考える-」リアル&オンライン学習会

パート労働の主婦などの収入が一定額を越えると、社会保険料の負担が生じて手取額が減るいわゆる「年収の壁」問題
 「106万円」と「130万円」の壁があり、この年収の壁を超えないように「働き控え」する人が増え、人手不足を深刻化させる要因になっているとの指摘があります。106万円については、年収がそれ以上になって、保険料分の負担増があっても将来の給付が手厚くなるので本当は「働き損」にはならない、130万円については、年収がそれ以上になると扶養からはずれて保険料負担が生じ将来の給付も増えないため女性の就労を抑制する仕組になっているとか、「専業主婦優遇」との指摘もあります。また、そもそも、短時間労働で月収が少ない非正規雇用や雇用でない働き方であれば企業が社会保険料を負担をしなくてよいといった社会保険制度のあり方が、企業に非正規雇用やフリーランス・ギグワーカーなどを選好させ、非正規雇用などへの置き換えを助長し、貧困や格差拡大の温床となっているとの批判もあります。
 また、こうした社会保険上の年収の壁だけではなく、住民税や所得税の負担、配偶者控除など、税制上の年収の壁も、100万円、103万円、150万円、201万円と複数存在します。
 このように、「年収の壁」は、市民の保険料や税負担、年金などの給付、非正規雇用・フリーランス・女性の働き方などに関わる極めて重要な問題であるにもかかわらず、制度が複雑で、国民の理解が追いつかず、制度改善に向けた議論もなかなか深まらないという状況が続いていると思います。
 そこで、本学習会では、税と社会保障について、数多くの著書をご執筆され、幅広く研究・提言をおこなっている森信茂樹さんをお迎えして、「年収の壁」の問題点を理解し、考え方を整理し、制度改善のあり方を考えていく機会となればと考えております。ぜひ、ご参加ください。

テーマ
「年収の壁問題~問題点を理解し、制度改善のあり方を考える-」


開催日時
11月26日(火)18時30分~20時30分

講師
森信茂樹(東京財団政策研究所研究主幹)
(講師プロフィール)
法学博士。1973年京都大学法学部卒業後、大蔵省入省。主税局総務課長。大阪大学法学研究科教授、東京税関長、2005年財務省財務総合政策研究所長。この間、東京大学、政策研究大学院大学、プリンストン大学で教鞭をとり、コロンビア・ロースクール客員研究員。2006年に退官し現職。2007年より東京財団(現東京財団政策研究所)にて税と社会保障の一体改革について幅広く研究・提言をおこなっている。2010年―2012年政府税制調査会特別委員。現在、デジタル庁、内閣府、東京都の審議会・有識者会議の構成員を務める。
(主著)
『日本の消費税―社会保障・税一体改革の経緯と重要資料』(中央経済社、2022年)
『デジタル経済と税制の新しい潮流』フィナンシャル・レビュー143号 責任編集(財務総合政策研究所、2020年)
『デジタル経済と税 AI時代の富をめぐる攻防』(日本経済新聞出版、2019年)
『税と社会保障でニッポンをどう再生するか』(編著 日本実業出版、2017年)
『金融所得一体課税の推進と日本版IRAの提案』編著(金融財政事情研究会、2010年)

参加資格・方式
*どなたでも参加できます。
*リアル&オンライン(Zoomウェビナー)
*会場でのリアル参加は、申込み先着30名とさせていただきます。

参加費
無料。カンパ(1口1000円)ご協力いただけますと大変助かります。
カンパ振込先
 ゆうちょ銀行 公正な税制を求める市民連絡会(コウセイナゼイセイヲモトメルシミンレンラクカイ)
 * ゆうちょ銀行から振込:10160-446381
 * 他行から振込:ゼロイチハチ(018)支店 普通預金口座 0044638

【お申込み】
 次のURLまたはQRコードからお申込みいただけます。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_H5n_uw80RGeKWmugk9Vfvw
お申し込みご登録後参加に関する確認のメールが届きます。
資料のダウンロード用のURLは申込み後、別途メールにてご案内します。

参加用QR

リアル参加の場所(申込み先着30名)
主婦会館プラザエフ3階
JR「四ツ谷駅」 麹町口 徒歩1分 アクセスはこちら

主催:公正な税制を求める市民連絡会
◎お問い合わせ先:公正な税制を求める市民連絡会事務局
〒330-0064  さいたま市浦和区岸町7-12-1 東和ビル4階 埼玉総合法律事務所
 弁護士 猪 股  正   電話048(862)0355 FAX048(866)0425

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