【コラム】終わりばかりじゃないぞ(弁護士牧野丘)

新型コロナのパンデミックになってから毎年1人ずつ孫が誕生し、現在、3人のおじいちゃんです。おじいちゃんとかじいじいとか呼ばれるのに抵抗があったので、どう呼ばせるかはかなりの悩みでしたが、結局、「じいちゃん」に。ちょっとイントネーションは工夫してもらうつもりですが、まだ孫たちはそこまでお話ができないので、これからの課題。

このくらい年になると「始まること」よりも「終わること」が多い。まだ老け込む年でもないし、いろんな力量が落ちているわけではない自信はあるのですが、「終わり」に接するとどうも気分が落ちます。「終わり」は必ずしも悲しいこととは限らないのですがね。逆に「始まり」に触れると自然とエネルギーがみなぎります。今、上の孫2人は、言葉を覚え始め、会うたびに新しい感動を味わわせてくれます。こんな「右肩上がり」現象、ここ最近、見たことがありません。おそらく私の息子、娘、嫁、婿たちはみんな一喜一憂しながら毎日必死に過ごしているに違いないのですが、私にとっては喜びでしかありません。きっと免疫力も上がっていることでしょう。

どんなことにも「終わり」はあり、その多くは寂しい。ですが、その傍らでは、同時に、「始まり」も絶えず存在していて、「始まり」は終わりつつある日々に勇気と希望を与えてくれます。いつまでも「終わり」などないのではないか、という気持ちにもさせてくれます。次はどんな始まりがあるのか。

弁護士 牧野 丘

(事務所ニュース・2023年新年号掲載)

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