【コラム】平和について考える(弁護士南木ゆう)

 毎年、8月になると否が応でも戦争のことを思い出す、唯一の被爆国である日本人は、そんな感覚の人が多いのではないでしょうか。

私も、戦時中小学校の教師をしていた亡祖母から、空襲の話や学童疎開の話を繰り返し聞きました。また、修学旅行で広島に行ったときは、被爆者の方から直接体験談を聞き、トラウマになるほどの強烈な思い出になりました。

飜って、今の子供たちに戦争はと聞けば、今年の2月に始まり、いまだ終結の兆しが見えないロシアのウクライナ侵攻になってしまったようです。今は、当時の戦争とは異なり、インターネットやテレビをつければ、リアルタイムで多くの映像や情報で溢れています。しかし、ドローンからの俯瞰の映像からは、現実の悲惨さがあまり伝わらず、どこか現実離れしたゲームの世界のように感じられます。たくさんの情報に接すると、物事を理解した気になってしまいがちですが、見たことが全てではなく、その背後にどのような人たちの暮らしがあったのか、どのような残虐な殺戮が日々起きているのか、想像力を働かせないと、なぜ戦争がダメなのか本当の意味が理解できないのではないかと考えています。そろそろうちの子供たちにも「はだしのゲン」を見せようかな、「アンネの日記」も良いね、「夕凪の街 桜の国」も見せたいな、一緒に「丸木美術館」にも行きたいな・・・など、私なりの戦争教育を考えている今日この頃です。

弁護士 南木 ゆう

(事務所ニュース・2022年夏号掲載)

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