【コラム】生活保護引下げ違憲訴訟(弁護士鴨田譲)

2013年に強行された生活保護費引下げの取消しを求める裁判が全国各地で行われ、埼玉でも2014年から訴訟を行っています。
訴訟を始めてから8年目の今年6月、生活保護利用者である原告本人の尋問が実施されました。
私が尋問を担当した80代女性の方は、法廷で次のようなお話をされていました。
「普通、キャベツの一番外の葉っぱは捨てる人が多いと思いますが、私はその葉っぱも捨てないで使います。」、
「先日餃子を作りましたが、具は肉なしでキャベツのみの餃子です。」、
「亡くなっている友人もおり、本当は葬儀に参列したいのですが、香典が出せないので葬儀の参列はしていません。その代わりに、四十九日にお悔やみのお手紙と線香1箱を送るようにしています。」、
「孫の結婚式に行きましたが、ご祝儀をあげられないのがとても辛かったです。結婚式には、喪服を着て、自分で作ったコサージュのような飾りを付けて出席しました。お金を払わず立派な料理を食べて引け目を感じました。」、
そして最後に、
「何も贅沢をしたいと言っているわけではありません。せめて引下げ前の生活扶助費に戻して欲しいと言っているだけなのでそこをお願いします。」
と結びました。
この原告の訴えに応えるように、5月25日には熊本地裁で、6月24日には東京地裁で立て続けに国の行った引下げを違法とする原告勝訴判決が下されました。
埼玉訴訟も原告の想いに応え、これらの判決に続けるよう前進していきたいと思います。

生活保護基準引下げ反対埼玉連絡会ホームページ

弁護士 鴨田 譲

(事務所ニュース・2022年夏号掲載)

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