【コラム】まだまだ諦めずに(弁護士梶山敏雄)

昨年の総選挙の結果は、当選者の數だけを見れば落胆するような内容ではありました。メモを読むだけで国民に向けて何も語らず支持率が急落した管政権、繰り返される贈収賄の連続、コロナ対策の後手後手などがありながらもの国民の選択の結果でした。

選挙権を得てから50数年間、「今度こそは」と思いながら投票をしてきましたが、1970年前後の東京や京都・大阪の革新都府政の実現などが続き「もしかすると」などと心躍ったのは、はるか昔のこととなりました。埼玉県でも「憲法を暮らしに生かそう」と言う垂れ幕が県庁に掲げられた時期もあり、「コンクリートから人へ」という言葉が多くの国民の心を揺さぶり、自民党政権が倒れた事も一時期はあったのです。

しかし、自公政権の選挙民を巧に取り込む力はやはりすさまじいものがあります。毎年10数億円という官房機密費なる得体の知れない資金や政党交付金を使い、広島では法務大臣逮捕という選挙買収をしながら又もや新潟でも「票を金で買う」という醜い争いが暴露されています。コロナ禍による財政出動に群がって多大な利益を貪る企業グループも後を絶ちません。いずれも国民の血税が使われているのです。権力と税金を自由に使える者が支配する社会であってはならないと思いませんか。未だ未だ諦める訳にはいきません。

弁護士 梶山 敏雄

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