コラムコラム-竹内和正弁護士今週の埼玉総合総合ニュース

アスベスト被害の解決を(弁護士 竹内 和正)

アスベストによる被害に遭われた建設職人の方が、アスベストの危険性を知りながらアスベスト建材を販売した企業と、それを規制しなかった国を訴えた「建設アスベスト訴訟」が全国各地で争われています。

そして、同訴訟において重要な判決が、2020年8月28日、9月4日と連続して、東京高等裁判所、東京地方裁判所でそれぞれ言い渡され、国や企業の責任が認められました。
現在、国や企業に対し解決を求め交渉をしていますが、「係争中なので対応できません。」との回答を繰り返されています。10年以上、ずっと同じ回答です。
建設アスベスト訴訟を起こした原告の方のうち、提訴後に亡くなった原告の方の人数は250名近くにも及んでいます。僕の担当している原告の方の中にも亡くなられてしまった方がいます。亡くなった原告の方々の「生きているうちに解決を」という願いはもう叶いません。
2020年10月22日、最高裁で建設アスベスト訴訟についてはじめて弁論期日が開かれました。そして、今年、建設アスベスト被害について、はじめての最高裁判決が言い渡される予定です。

せめて、ご遺族が笑顔で墓前に報告できるような判決が言い渡されることを強く望みます。

弁護士 竹内 和正

 

(事務所ニュース・2021年新年号掲載)

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