コロナと変化(弁護士 梶山 敏雄)

新型コロナは私達のこれまでの日常を根底的なところから考え直させる様々な問題提起をしていると思われます。

私たち弁護士の仕事も、依頼者の方たちとの相談・打合せの形態、裁判所への出頭や書面の提出に関するIT化の進行、自宅業務の在り方など、今後に大きな変化が起こる予感があります。

一方安倍政権は、自殺者まで出した「森友」や「桜」の問題追及、アベノマスクを初めとするコロナ対策の度重なる不手際などで支持率が大幅下落し、それらから何とか国民の目をそらせるための国会閉会という「しばらくすれば国民はみな忘れる」といういつもの策を弄しています。しかし、検察庁をも自己の利益のために取り込もうとする企みを大きな反対のうねりでに廃案に追い込んだ国民のエネルギーの力強さには、「どっこい、捨てたもんじゃない」という久しぶりの気持ちの高まりを思い起こさせてくれました。

元法務大臣らの買収容疑での逮捕など次から次へと出て来る自公による腐敗政治の現象、日本を私物化している安倍政権に対して、その口癖である「責任を感じる」だけで終わらせず、「責任を取らせる」結果を何としても実現させたいものです。

未だ未だやり方によっては日本のしぶとい健全な力が引き出されると、期待と変化も感じさせられているこのコロナ期間です。

弁護士 梶山 敏雄

 

(事務所ニュース・2020夏号掲載)

 

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