ウェブ会議の実感(弁護士 竹内 和正)

新型コロナウイルスの関係で、会議や打ち合わせがネット上で行われるようになっています。スマートフォンにインストールした会議用のZOOMにアクセスし、ブルートゥースを接続したワイヤレスイヤホンをはめて移動しながら会議に参加したときは未来がきたと思いました(今年の初めには知らなかった言葉ばかりです。)。コロナ前からIT化へのながれはありましたが、これをきっかけにさらにインターネットの世界が広がっていくことは明らかです。

ただ、なかなか難しいなという実感があります。

人がいないので別のことをしたり、落書きをしたりしてしまう(いまだに僕のプリントは落書きだらけ・・・)のは、まあ、僕の問題ですし、ウェブ会議に限らないのでよいのですが、他方で、目を見て話ができるということがどれほど重要かということを思い知らされている気がします。慣れの問題もあるかもしれませんが、決定事項の確認や報告はなんとかなるものの、多人数で議論することはなかなか難しいですね。そういう意味では裁判のIT化も進んでいますが、やはり慎重にすすめていく必要があるのだと思います。

また、インターネットの世界が広がっていくにつれて、反対に、インターネット外の世界(とあえて言います)を充実させることがより重要になってくると思います。個人的には、元々SNS関係は怖い人が多いので近寄らないようにしており、さらにコロナ情報の錯綜で疲れてしまったのでインターネット活動の自粛も宣言していますが、例えば休日はインターネット環境を断つというようなライフスタイルを選択する人も増えてくるのではないでしょうか。なんか、もう、これ以上、知らない人とつながらなくてもいいですよね。

弁護士 竹内 和正

 

(事務所ニュース・2020夏号掲載)

 

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