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「全国B型肝炎訴訟」埼玉弁護団の活動(弁護士 南木 ゆう)

「全国B型肝炎訴訟」埼玉弁護団の活動(弁護士 南木 ゆう)

弁護士 南木 ゆう

弁護士になり4年目を迎えました。今まで様々な種類の事件に携わってきましたが、昨年7月、全国B型肝炎訴訟東京弁護団の埼玉支部としてB型肝炎埼玉弁護団が結成され、私も当弁護団の一員としての活動を始めました。

B型肝炎訴訟とは、幼少期の集団予防接種により、B型肝炎ウイルスに感染してしまった方が、国に対して給付金を請求するための手続です。

30歳以上の世代の方は、小さい頃小学校の体育館にずらっと並ばされて、次から次へと針を替えないまま注射を受けた記憶があると思います。
注射(特にアルコール消毒のニオイ)が大好きだった私も、お医者さんが注射をするときの、妙に規則正しい動きを覚えています。

注射のときに、針を使い回したり、注射の筒を替えなかったりすると、肝炎が蔓延する危険があることは戦前から知られていました。戦時中の日本の軍医さんたちは、医療器具など数が少なかったけれど、それでも手術用具や注射器の煮沸消毒は徹底していて、使い回しはしていなかったそうです。

国は、針の使い回しによって肝炎が蔓延する危険性を十分に認識し、WHOからも勧告を受けていたにもかかわらず、安全性よりも効率性を重視して、昭和63年ころまで集団予防接種における注射器の使い回しを黙認してきました。
その結果、現在でも多くの被害者が病気とむきあう人生を強いられています。

B型肝炎ウイルスのキャリアは、日本全国で120万人以上、その中で、集団予防接種により感染した人は40万人以上いるとされていますが、この給付金手続により救済を受けた人はまだ全体の1割程度だそうです。
加えて、埼玉は病院の数も肝臓専門医の数も少なく、患者さんが適切な医療にたどり着けていないという状況も指摘されています。

そこで、私たち弁護団は、埼玉を拠点として、患者さんの給付金手続のサポートを行うと共に、原告の方たちと一緒に、県内の医療機関や保健所・保健センターを訪ね、まだまだ知られていないこの救済制度を広めていくための活動や、埼玉県内の医療制度を充実させ、患者さんたちが適切な治療を受けられるようにと、埼玉県への要請行動も行っています。

今年4月2日には、大宮ソニックシティにて、埼玉医科大学病院持田智先生の医療講演会を開催しました。この講演会が大変好評でしたので、11月25日には浦和の埼玉会館にて、第2弾を企画しています。
患者さんが、病院や治療の情報を交換したり、日々感じている様々な不安を分かち合える交流会も定期的に開催していく予定です。

詳しい情報は、
全国B型肝炎埼玉弁護団
電話:048-862-0377
ホームページ https://bkan-saitama.jimdo.com/

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