【コラム】「妻、司法修習生になる」 (弁護士 伊須 慎一郎)

Woman in a blue blazer reads a green book with Japanese characters, with a large gold law emblem in the background (legal studies)

2014年度埼玉弁護士会の会長は大倉浩先生でした。私は、菊池先生、篠崎先生、志摩先生、菅原先生の5人と楽しく副会長をさせていただきました。平和憲法の意義を考える大きな集会も2回開催しました。なかにし礼さん、映画監督の山田洋次さんに御講演いただき、2回の集会で約2000人が参加されました。当時は、憲法9条のもと、集団的自衛権なんて、もってのほかという熱気がありました。

あれから10年以上経ちましたが、当時の熱気はなくなりつつあります。国民が生活困窮するなか、台湾有事は日本有事などという勇ましい政治がまかりとおり、防衛関係予算が2倍になっても、世論は大きく動きません。だけど、勇ましい発言を繰り返す麻生さんや、高市さんらが、戦争で傷つくことはありません。責任を取ることも決してありません。なぜなら、私たち国民がそれを許したからです。

ところで、10年前、私は大酒のみで、家族にはずいぶん迷惑をかけました。私の妻は弁護士になりたかったのですが、私が相当足を引っ張りました。私が、諸般の事情で酒を飲むのを止めると(正月は飲みます)、妻が、2025年11月、筑波大学ロースクール在学中受験で司法試験に合格しました。「妻、小学生になる」というドラマがありましたが、来年「妻、司法修習生になる」ということになります。妻は刑事訴訟法学者松本一郎先生(砂川事件伊達判決左陪席)、憲法学者右崎正博先生からの教えを受けてきました。どんな弁護士になろうとしているのか、ちょっとした楽しみです。

弁護士 伊須 慎一郎

(事務所ニュース・2026年新春号掲載)

<今年の目標>こまつ座に行く

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