【コラム】考えることをあきらめない(弁護士鈴木満)

2022年に扱った事件を思い返してみると、当初は、こちらの主張が認められる見通しは厳しいと思っていたものの、結果として、認められた事件が多かったように思います。

事件の見通しを考える作業の一つとして、過去の裁判例を見て、似たような事件でどのような判断が下されているのか確認することがあります。その作業の中で、あまりいい見通しが立たないと、事件を進めていくときに、とても悩みます。反論の書面の作成がなかなか進まなかったり、相手側の証人に対する反対尋問を考えるときに何をどのように聞いたら証言の信用性を下げることができるのか苦慮したりすることがあります。上記の事件でも、たくさん悩んで苦しい思いをしたことがありました。

しかし、そんな時でも、あきらめずに、粘り強く、事件記録や資料に向かい、考え続け、そして、行動することで、良い結果を出すことができることもあると強く感じました。

昨年カタールで開催されたサッカーワールドカップ、日本対スペインの試合で、決勝アシストをした三苫選手のプレーは、まさに、あきらめない気持ちを体現するようなプレーであり、なんだか勇気をもらったというか、勝手に、背中を押してもらったような気持ちになりました。

今年もよりよい解決を目指して、目の前の事件に、粘り強く取り組んでいこうと思います。そして、入会してからなかなか行くことができていないジムにも、あきらめずに行く努力をしようと思います。

弁護士 鈴木 満

(事務所ニュース・2023年新年号掲載)

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