【コラム】忘れない(弁護士梶山敏雄)


昭和39年に東京オリンピックが開催された時は私は高校1年生であり、故郷福島出身のマラソン円谷やバレーボール東洋の魔女、棒高跳びの真夜中の激闘などなど相当興奮したのを忘れません(すみません。誰かの国会発言と同じことを言ってしまいました)。ところが一方、オリンピック開会直前のNHKアンケートでは「オリンピックは結構だが、私には別になんの関係もない」が「56.8%」との結果もあったとのことであり、コロナ渦での苦境に喘ぐ現在の国民の声も似たようなものであると思います。

専門家の意見も無視してひたすら「開催」に向けて突き進む管自公政権の姿は「やってしまえば国民は忘れてしまう」などのいつもの権力者の愚弄作戦です。自分達で制度を作った家賃給付金を自ら騙し取るキャリア官僚の出現は、立て続けの政治家の贈収賄や選挙買収、桜を見る会の税金私物化、高級官僚への接待や政治家へのゴマスリとソンタクに明け暮れる上司らの姿を見ている当然とも言える結果でしょう。「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる国家公務員に誇りを持っています」と語り命を絶った誠実な男性(赤木さん)の家族の、血を吐くような訴訟提起により少しづつ真相が明らかになりつつあります。私達はそのような権力者のやった悪事を絶対に忘れてはならないし、間もなく来る総選挙で何としてもそうした輩を追放する必要があります。

弁護士 梶山敏雄

(事務所ニュース・2021年夏号掲載)

 

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