SDGs(エスディージーズ)(弁護士 梶山 敏雄)

 

私のような齢になると、必然的というかやむを得ないこととは思いますが、この時期には身内を初め、親しい知人・友人、恩師、依頼者の人などの喪中のお知らせが続きます。「あの人がなぜ・・・・」と愕然とすることもあります。一方で年々大人に育っていく孫娘の姿を見ると、考えもできなかったコロナ禍や天候不順による自然災害などに、これから長年に亘り立ち向かわなくてはならない子供達の未来はどうなるのかなどを考えてしまいます。

SDGsは子供達の未来のためにも、貧困や飢餓、働きがい、経済成長、気候変動など、世界が抱えるさまざまな課題について、先進国と途上国を問わず、世界が一丸となって達成すべき17つの目標を国連サミットで策定したものです。本来は国はそうした目標に向けて知恵を絞り出す役割を担うものだと思いますが、我が国の権力者は、森友・加計学園問題、河井元法相夫妻の犯罪、検事総長・学術会議の違法人事介入、「桜を見る会」などの政治の私物化について「答えは差し控えます」と自己保身に汲々とし、話す時は下を向いて原稿を読むだけ、というのが首相の仕事であるかのようなこの国の不幸を、やはり変えなくては子供達の自由な未来はないと、改めて思わされます。

弁護士 梶山 敏雄

 

(事務所ニュース・2021新年号掲載)

 

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