非常勤講師(弁護士 佐渡島 啓)

昨年後半から、猪股(弁)のツテで、母校でもある早稲田大学で非常勤講師を務め、労働法を教えています。
急な登板でしたので、今年度については通常の講義ではなく、予め私の講義を撮影しておき、学生達はこの録画を一定期間の間にネットで聴講するという形式です。昨今の学生達にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、25年近く前に大学を卒業した私からすれば、当時はそのような文明の利器などなく、初っ端から驚かされました。
ネット上で講義を受講した学生達は200字前後で感想などをまとめ、私がこれをネット上で読んで、理解度などを確認していきます。この感想などを読んでいる限り、今の大学生はとても真面目に学んでくれていると、これまた驚いています。早稲田に限った話かもしれませんが、私の学生の頃は・・・
しかし、いくらネットが便利だとはいえ、やはり講義はライブでおこなって学生達の反応を直に感じながらでないと、雲をつかむような感覚は消えません。新年度からは通常の講義になる予定です。社会に出ると否応なく身近な法律となる労働法について、直接学生達の顔を見ながら講義することを楽しみにしています。

弁護士 佐渡島 啓

 

(事務所ニュース・2020新年号掲載)

 

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