昨年は、戦後80年ということで、各地で様々な企画や発信がありました。核兵器も戦争もない社会は、長崎で開催された日弁連人権擁護大会のテーマとなっていましたし、埼玉弁護士会では、日弁連人権擁護大会のプレシンポジウムとして、改めて「核抑止」を問い直す市民集会が開かれました。
集会は、埼玉県原爆被害者協議会(しらさぎ会)事務局長・佐伯博行さんの被爆証言に始まり、講談師・神田香織さんの「はだしのゲン」の講談、明治大学講師で政治経済研究所主任研究員・山田寿則さんの国際法の観点から「核抑止」をどのように捉えるかについての講演、最後は核兵器廃絶を目指す「GeNuine」の代表・徳田悠希さんを交えたパネルディスカッションという盛り沢山の内容で、参加者の多くから好評を得ました。
特に、国際社会では「核抑止」に頼らない安全保障の研究が進んでいるという山田さんのお話や、現役の学生である徳田さんが、多くの人と連帯できるよう工夫しながら、核兵器廃絶に向けて運動を進めていることに、参加者は希望を感じたものと思います。
他方、新首相は「非核三原則」の見直しに言及しました。どんなに悲惨で恐ろしい過去も、時と共に忘れ去られてしまうのでしょうか。被爆者は忘れることなどできません。また、忘れてはならないと世界中の人々に訴え続けてくれています。
忙しさに紛れてしまいがちですが、節目の年を過ぎた今年は被爆・戦後81年として、集会でご登壇いただいた皆さんのお顔を忘れずにいたいと思います。
弁護士 谷川 生子
(事務所ニュース・2026年新春号掲載)
<今年の目標> 整理整頓

