7月に作家の東野圭吾さんの訃報がありました。東野圭吾さんの作品の中には、映像化された人気シリーズがあり、自分自身も「ガリレオ」は夢中で読んだり見たりしていました。
東野さんの文章は、とても平易な文章でありながらも、情景を想像しやすい記述が多いことや展開の仕方がうまく、読書習慣がない私でも、次々と読み進められるものでした。一方で、作品の内容は、いわゆる叙述トリックを用いた本格ミステリーとされるものや、複雑な人間感情、白黒つけられない問題などを含んでおり、登場人物は、「どうすればよかったのか」を悩みながら、読んでいたような記憶があります。
誰かに自分の問題意識を伝えたり、社会に対して問題提起をする場合、その考えがどれほど重要なものであったとしても、それが伝わらなければ、ほとんど意味を持ちません。この観点からすれば、東野さんをはじめとする一流の作家さんたちによる、「難しいことをわかりやすく伝える」ということは、倣うべきものなのだろうと思います。自分がこれまでに書いてきた文章や普段の会話を思い返してみると、誰でも思いつくような浅いことを、ごちゃごちゃと伝えているようで・・・一度、身についた癖は、なかなかには改善できないみたいです。
ガリレオシリーズの最新作が、すでに販売されているので、反省も含めて、もう一度、ガリレオの世界に没頭してみようと思います。

