『春はあけぼの、ヨーヨー白くなりゆく山ぎわ、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くタナビキタル。夏は、夜。月のころはサラナリ・・・』
僕の記憶の中の枕草子です。中学生のとき国語の授業で覚えさせられました。今よりも生意気だった僕は、こんなよくわからない文章を強制的に覚えさせられるのは納得がいかない。なにより意味が分からないので大変じゃないか、と思っていました。しかし、反抗するよりも覚えた方が早いと結局素直に丸暗記をした結果、それから30年近くたった美しい春の明け方に、感傷的な秋の夕暮れに、澄んだ冬の早朝に、「春はあけぼのヨーヨー白く・・・」と諳んじるようになっています。そして、きれいな文章だなあと感じています(夏の夜はもう暑くてダメ)。
他方、昨今の大声大会のような社会情勢をみると、同じく暗唱させられた『祇園ショージャの鐘の声、諸行無常の響きあり。サラソウジュの花の色、盛者必衰の理をあらわす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。』という一節を思い出します。ヒストリー リピーツ イトセルフ。日本だけでなく、世界中の人が知っているはずです。その先に何があったかを、私たちは歴史から学ばなくてはいけません。
当事務所が取り組む多くの社会的課題について、今年は特に大切な年になると感じています。自分たちの仕事で少しでも世界がよくなることを願い、当事務所は、今年も、明るくにこやかに頑張ります!
今年もよろしくお願いいたします。
弁護士 竹内 和正
(事務所ニュース・2026年新春号掲載)

