【コラム】ファイト!(弁護士猪股正)

10月に入ると、東へ西へ移動する日々。全国一斉なんでも相談会を地域連携で実施した翌日、訓覇法子神野直彦さんの対談企画「スウェーデンの歴史に学ぶ」のコーディネート。続いて、医療へのアクセス権の決議案の起草などを務めた日弁連人権大会で長野へ。戻るとすぐ基礎生活保障法調査団でソウルへ。帰国して事件の調査で福島の喜多方へ。11月、反貧困ネットワークふくしまの講演で郡山へ。事務局長を務めたクレサラ集会「相談現場から見える日本の格差と貧困~当事者の声が社会を変える~」の開催。埼玉総合50周年記念レセプション。翌日、早稲田大学での原発避難者支援シンポジウムでの報告。翌日から明石市で日弁連の訪問調査、三田市民病院を守る会シンポジウムと兵庫県へ2往復。2か月の間に、東京、長野、ソウル、喜多方、郡山、明石、京都、三田など動き回って報告等を担当。
今、大事だと思うことでこうして動けるのは、これまで失敗を繰り返し、試行錯誤できたという運や環境にたまたま自分が恵まれたから。脳科学では、失敗の経験は脳にとって最高の学びの機会(生産的失敗)だとされている。失敗したら這い上がれないような競争社会のあり方は人と社会の力を失わせる。みんなで変えていくしかない。
リスクが大きすぎる社会だけれど、音楽や文学や自然が力を貸してくれる。恐いだろうけど震えながら登っていこうよ、ファイト!って励ましてくれる中島みゆきの歌だったり…
今年も、どうぞよろしくお願いします。

弁護士 猪股 正

(事務所ニュース・2024年新年号掲載)

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