遙かなるクリスマス

DVC00492日弁連の貧困問題対策本部合宿に参加するため、福井へ向かう列車。外は雪が舞っている。今年もあと10日でクリスマス。世の中が浮かれ立ち、同時に、孤独や生きづらさが深まるとき。

精霊流し、無縁坂、案山子…、長年のさだまさしファンだけれど、心から敬愛するようになったのは、この歌を聞いてからだと思う。NHKの紅白という場で、この歌を叫ぶさだまさしの姿に、本当に感動した。胸が震え涙が溢れた。優しさとは強さであり怒りであり勇気であると思った。

「メリークリスマス…僕には何も関係ないことだと 言い聞かせながら無言でひたすらに歩いた…僕達のための平和と 世の中の平和とが少しずつずれ始めている…僕はぬくぬくと君への 愛だけで本当は十分なんだけど…本当は気づいている今この時も 誰かがどこかで静かに命を奪われている…人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当が言えない…もっとも僕らはやがて自分の子どもを 戦場に送る契約をしたのだから同じこと…子どもの瞳は大人の胸の底を 探りながらじわりじわりと壊れていく…僕は胸に抱えた小さな 君への贈り物について深く深く考えている…僕は君の子どもを戦場へ送るために この贈り物を抱えているのだろうか…本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ…本当に本当に君を愛している 永遠に永遠に君が幸せであれと叫ぶ…メリークリスマス」(歌詞抜粋)

2014年12月14日の今日は衆議院選挙であり、今晩にはわかるであろう選挙の結果を想像すると、本当に空恐ろしくなるが、この歌を胸に、叫び続けてやろう。私たちは、子どもを戦場に送るために、この贈り物を抱えているのではない。

弁護士 猪  股   正

 

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