「青の問いに緑の答えを与える」（弁護士　宮本澄香）

タイトルは、最近手に取った本の中に出てきたチベットのことわざで、意味は「尋ねられていることに全く関係ないことを答えること」だそうです。
「青の問い」に対して「赤の答え」や「黒の答え」が返ってくれば、すぐに違和感を抱くことができるのでしょうが、これが「緑の答え」となると、聞いている方も何となく煙に巻かれてしまうということなのでしょう。色相を上手く利用した面白いことわざだと思います。
本ではわかりやすい例は政治の世界にあるとの解説がありましたが、私自身もまた、日頃青の問いに緑の答えを与えていないか、我が身を省みるきっかけとなりました。

出典：「誰も知らない世界のことわざ」（創元社）　エラ・フランシス・サンダース著・前田まゆみ訳

弁護士　宮本 澄香

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