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【コラム】つながりを大切に(弁護士谷川生子)
ここ数年、個人の自己破産事件の相談・受任が増えているような気がしていましたが、最高裁判所の司法統計によれば、2019年から2022年にかけて、全国の裁判所の破産事件の新受事件数は、緩やかに減少しています。対する2023年1~9月の累計件… -
【コラム】ドキュメンタリー映画『教育と愛国』を観て(弁護士 谷川生子)
今年4月の埼玉弁護士会主催「憲法と人権を考える市民の集い」は、ドキュメンタリー映画「教育と愛国」(斉加尚代監督)の上映会でした。戦後、教育と政治は一線を画してきたはずですが、教科書検定制度等を通じてじわりじわりと政治が教育に介入し、その… -
【コラム】眠る美術品(弁護士谷川生子)
コロナ渦の中、足が遠のいていましたが、昨年は何回か美術館に行くことができました。美術の知識はなくとも、心惹かれる作品に出会ったり、作品の背景をあれこれ考える時間は楽しいものです。こんな風に、多くの人にとって美術品は鑑賞して楽しむものだと… -
【コラム】追悼 宮澤先生との思い出を振り返る(弁護士谷川生子)
宮澤先生とご一緒した期間の短かった私が先生のことを書くのは僭越ですが、短いながらも先生と共同で事件を担当したことや、所内のイベント、飲み会で同席できたことは、私にとって貴重な経験でした。共同受任した勝ち筋の事件で「こりゃあ、儲かるぞ!ハ… -
【コラム】「自粛」の裏側 (弁護士谷川 生子)
コロナ禍が始まってから、「自粛」という言葉が日常的になりました。特に飲食業者に対する時短営業の要請や、酒類提供の自粛要請は、多くの飲食業者にとって死活問題でした。営業権の侵害だ、という声もありましたが、政府の態度は協力要請にとどまり、形… -
【コラム】「丸八」労働事件(弁護士谷川 生子)
「布団のマルハチ」で知られる丸八ホールディングスと、その子会社、ハッチーニ丸八の労働事件に携わっています。ハッチーニ丸八の労働者は、布団等の訪問販売業務に従事してきましたが、あるとき業務委託契約に切り替えられ、長年にわたり、会社から事務… -
みんなで育てる(弁護士 谷川 生子)
昨年11月、「働くこと」をテーマにした子ども向けのイベントに参加しました。小学生~高校生までの子ども達に、働くときの基本的なルールを知ってもらい、実際に様々な分野で働く人と接することで、仕事の理想や未来の自分が働くイメージをもってもらお… -
事務所スナップ(弁護士 谷川 生子)
今では遠い昔の出来事のようですが、昨年12月に事務所旅行でベトナムのハノイへ行きました。 所内にベトナムに関する本を何冊か置いて予習しましたが、やはり「百聞は一見にしかず」です。フランスの文化が色濃く残る街並み、多種多様なハーブを使った料… -
広がる「終活」(弁護士 谷川 生子)
私はわりと引越の経験が多いほうです。弁護士になってからは、4回引越しました。引っ越すたびに、窓から見える風景、通勤経路も変わり、自然と気持ちが改まりました。新しい部屋の周辺をぶらぶらしながら、面白そうなお店や、綺麗な公園を発見するのは楽… -
民法改正 特別の寄与の制度 (弁護士 谷川 生子)
①従来の寄与分 従来、妻が長年夫の父の療養看護に貢献し、夫の父が亡くなった場合、妻は相続人でないため、相続財産から分配を受けることはできませんでした。 この場合、相続人である夫の寄与分という形で妻の貢献について事実上考慮されてきましたが、夫… -
音楽と共に(弁護士 谷川 生子)
「Sogo Music Festa 2018」開催の翌日に、この原稿を書いています。事務所初の音楽会の試みで、昨夜は大いに盛り上がりました。歌や踊り、リコーダーの合奏、ピアノ、サックス、ギター、ハーモニカのソロ、アンサンブル、最後は「見上げてごらん夜の星を」… -
9条俳句事件判決(弁護士 谷川 生子)
公民館だよりへの俳句掲載を拒否された女性が、さいたま市を相手に俳句の掲載と慰謝料の支払を求めて提訴した事件について、昨年の10月13日にさいたま地方裁判所の第一審判決、今年の5月18日に東京高等裁判所の控訴審判決が出ました。 いず… -
スイッチオン(弁護士 谷川 生子)
弁護士 谷川 生子 好きな言葉は、と尋ねられ、数年前のネパール旅行を思い出しました。 閉塞感で一杯になり、突如旅に出たのですが、ちょうど里帰りしていた知り合いのネパール人に、現地の様々な名所を連れ回してもらいました。 ネパールが大地震に見舞… -
ワークルール(弁護士 谷川 生子)
埼玉総合法律事務所 谷川生子 多くの人にとって、仕事が生活の基礎であることはいうまでもありません。働く上での基本的なルールを知っておくことは、自分の生活を守ることにつながります。「パワハラ」「セクハラ」「ブラック企業」などの言葉は大分定着… -
働きやすい職場とは?(弁護士 谷川 生子)
埼玉総合法律事務所 谷川生子 昨年末、女友達6人で、久しぶりに集まりました。わいわいと近況報告などしつつ、話題は「時短」に。 友人のほとんどが、仕事と子育ての両立に奮闘する中、家事を短時間で仕上げ、効率よく仕事を終える、しかもそれなりのク…