【コラム】問いかける手段(弁護士 本間 啓誉)

今年2026年は、世界中で人気となっている日本発のコンテンツである「ポケモン」の最初のゲームが発売されてから30年周年を迎える年だそうです。昨年の秋にも、新しいゲームが発売され、話題となりましたが、自身が子どもの頃に遊んでいたものと同じものを、令和の子どもたちも遊んでいると思うと、不思議な感覚になります。

子どもの頃は、全く理解できませんでしたが、改めてストーリーを見てみると、その主題が白黒つけることが難しい社会問題や哲学的な問題の問いかけになっていることに気がつきます。例えば、真実と理想の争い、美しい世界の実現に向けた大量破壊の是非、歪んだ愛情、エネルギー資源の枯渇などがあり、現実の社会でも問われるべき内容が含まれています。

こうした難しい内容を含む問題は、かつて、学校の授業や活字の本などを使って問いかけられるものであり、ゲームやアニメは娯楽でと捉えられて、そのような問いかけの手段とはみられなかったように思います。しかし、世界的に人気のあるゲームやアニメが社会問題を問いかけたことで、全世界・全世代を巻き込んで、問題意識を共有できるようになっており、ゲーム等の役割は拡大していると思います。

ゲームだからといって、娯楽的に消費することはせず、製作者が込めた意図やメッセージを感じられるように、教養を身につけることに励む1年にしたいです。

弁護士 本間 啓誉

(事務所ニュース・2026年新春号掲載)

<今年の目標> 教養を身につける