団支部総会に参加しました(弁護士 谷川 生子)

先日、自由法曹団埼玉支部総会で、猿田佐世さんのご講演を聴きました。
日頃、安全保障問題に精通した各国の人々と交流している猿田さんのお話は、今の日本の立ち位置をリアルに伝えるものでした。

中国が覇権主義の下、どんどん話の通じない相手になっているという報道が目立ちますが、実務上も,日本と中国の関係は薄くなっているようです。しかし、脅威を感じる相手との関係を断ち切ってしまうのは、かえって不幸な結果を招くのではないでしょうか。

ASEAN諸国が、生き残りをかけて近隣国と仲良くし、中立の姿勢を明示している姿は、日本も見習うべきものだと思います。日本政府がそのような姿勢を示すために、必要なのは国民の後押しだという呼びかけが印象に残りました。

米国留学中、日米関係がほんの一握りの人に動かされていることに違和感を感じたことから始まったという猿田さんの活動は、今の日本にとって、とても大切で、注目されるべきものだと思います。

弁護士 谷川 生子