【コラム】埼玉弁護士会会長の任期を終えて(弁護士高木太郎)

3月末任期満了、任期はわずか1年なのですが、「毎日が弁護士会活動」の1年でした。その中から憲法と平和の課題を紹介します。

埼玉弁護士会は、2014年から「『安保関連法』廃止!集団的自衛権の行使容認の『閣議決定』撤回を求めるオール埼玉総行動」を、連合埼玉、埼労連と共に、後援しています。弁護士会は強制加入団体ですから、主要政党の意見が対立している政治課題には原則として慎重な対応をとりますが、安保関連法及び上記の閣議決定は、それまでの政府の公権的憲法解釈を下位規範により変更するものであり、法律家としては絶対に許容できない問題です。

また、2018年10月に「自衛隊を憲法に明記する憲法改正に反対する総会決議」を挙げてから、何回も、パレードを実施し、今年も3月10日に実施しました。コロナ禍の中でしたが、ロシアによるウクライナ侵略を受けて約100名にのぼる方にご参加いただきました。プーチンロシアによる侵略は許せない、ウクライナの人々を守るために早期撤退・停戦を実現して欲しい、という思いにあふれたパレードになりました。

埼玉弁護士会ではホームページの「埼玉弁護士会チャンネル」で「憲法なんて、いらねえわ!」「選挙なんて、行くヒマないわ!」の動画を公開しています。その結果、どんな世の中になるか・・・。それぞれ15分の動画ですので、ぜひ、ご覧下さい。

弁護士 高木 太郎

(事務所ニュース・2022年夏号掲載)