厚生労働大臣は、日弁連、全国すべての弁護士会、様々な市民団体等の反対にもかかわらず、2013年5月、生活保護基準の引き下げを正式に決定しました。
これにより、生活保護基準は、2013年8月、2014年4月、2015年4月の3段階に分けて、平均6.5%、最大10%の引き下げ、総額670億円削減されることとなり、すでに、2段階目までの引き下げが実施されています。
このような生活保護基準の引き下げに対し、全国で集団訴訟が提起され、埼玉においても、本年8月1日、25名の原告の方が、国のほか8自治体を被告として、生活保護基準引き下げは、生存権を保障する憲法25条に違反して違憲・違法であるとして、引き下げ処分の取消などを求める集団訴訟を提起しています。
生活保護基準は、就学援助基準、非課税基準、最低賃金など私たちの暮らしを支える様々な制度を下支えしている基準です。生活保護制度を切り縮め、ナショナルミニマムである生活保護制度を崩壊させることは、すべの人の「生活の底下げ」をもたらします。すべての人が人間らしく働き生活できる社会となるよう、この裁判を、是非応援してください。
上記集団訴訟の第1回期日が、下記のとおり開かれますので、多数の方の傍聴をお願いします。
当日、傍聴の抽選が14時ころ行われると思いますので、14時少し前にさいたま地方裁判所までお越しください。
傍聴希望者多数で抽選にもれた場合でも、下記のとおり、同時刻から、裁判所近くの会場で、「裁判応援・報告集会」を開催いたしますので、是非、こちらにご参加ください。
【第1回期日】
日時:2014年11月19日(水)14時30分~15時30分
場所:さいたま地方裁判所C棟105号法廷
内容:原告の主張内容の陳述、原告本人による意見陳述等(予定)
【裁判応援・報告集会】
日時:同日14時30分~16時30分
場所:埼佛会館 (さいたま市浦和区高砂4-13-18)
内容:裁判概要、くらしの最低保障を守ろう ~当事者からのメッセージ~、第1回期日報告
◎ 第1回期日のチラシはこちら ⇒ ダウンロード
◎ 「生活保護基準引下げ反対埼玉連絡会」入会案内はこちら ⇒ ダウンロード