埼玉総合法律事務所

電話:048-862-0355
コラム-竹内和正弁護士

ちゃんと走れメロス(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

竹内も激怒していた。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意したわけではない。
ただ、もう絶対来年はマラソンを走らないぞと決意していた。健康のためにはじめたマラソンだ。
でも、走るたびに思う。フルマラソンは不健康だ。(「走れメロス」より準用)

激怒していたとき、僕はだいたい、35キロ地点にいました。
それまで淡々と走り続けていましたが「なんだか、疲れちゃったし、もう歩いちゃおうかな。別に、ゴールに、セリヌンティウスが待っているわけでもないし。」と思っていました。

しかし、昨年は仕事が忙しく、なかなか時間が取れないながらも練習は続けていたので、
不完全燃焼で終わらせてしまうのは嫌だなと思いました。
そこで、「せめて、目標タイムを切ってゴールしよう。そして、目標を達成できたら、笑顔でマラソンも終わりにしよう。」と考えました。
わずか2年間のマラソン人生に終止符を打つべく、そこから、僕は、道行く人を押しのけ、はねとばし、黒い風のように、犬を蹴とばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走りました(準用)。

そして、結果、ネットタイム(自分がスタートラインを越えてからゴールするまでの記録)では目標を達成し、
公式記録(号砲がなってからゴールするまでの記録)では、目標を達成できませんでした。
・・・これは、どうしたらよいでしょう。マラソンを辞めてもよいものか。
メロスがゴールしたのも、あの感じだと、公式記録ではなく、ネット記録という理解でよいでしょうか。

アスベスト被害の賠償制度について(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

平成26年10月9日の最高裁判決を受けて、国は、アスベスト工場等の元労働者の健康被害に対し、一定の要件を満たせば裁判上の和解をした上で賠償金を支払う制度を創設しました。

しかし、この制度に基づいて請求をしたのは、全国でも約150人程度の被害者にとどまっています(平成29年6月現在)。
僕が事務局長を務める埼玉のアスベスト弁護団でも、これまで17名の被害者についてしか請求ができていません。

では、なぜ、請求が少ないのか。

答えは簡単、この制度の存在が一般に知られていないからです。

これまで、被害者やその遺族、支援団体は、繰り返し国に対し、各被害者に手紙を送って制度の存在を周知するように求めてきました。

そして、ようやく、本当にようやくですが、国も、個別の連絡をする準備を始めました。

今後、制度の対象となる可能性のある方に、国から手紙が届くことになります。
また、すべての対象者に連絡することは困難なことから、手紙が届かなくとも、制度の対象となる方はいます。

手紙が届いた場合のみならず、体調が悪化してアスベストが原因と疑われる場合等、「もしかしてアスベスト被害?」と思った場合には、ぜひご相談ください。
アスベスト被害の賠償は、命、健康に対する賠償であり当然受けるべきものです。

初マラソン(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

高橋尚子さんは、マラソンを走り終え「とっても楽しい42.195キロでした!」と話しました。
それを聞いて僕は、世の中には変わった人がいるんだな、と思っていましたが、昨年、なんやかんやでフルマラソンを走ることになりました。

そうと決まれば何事も淡々と進めるタイプなので、無理のない目標タイムを設定し、無理のない練習を重ね、本番を迎えました。

30キロくらいまでは、給水所の前は靴がネチャネチャして嫌だななどと考えながら黙々と走ったのですが、そこから足が重くなってきました。
これが本に書いてあった「撃沈」というやつか、とも思ったのですが、足は動くし痛くもないので、要はやる気がなくなったんだと思います。
マラソンを低いモチベーションで走り切るのは大変です。

ゴール付近で、公式記録(なんだかいろいろあるようです。)でも目標タイムが切れそうだと気付き、スピードを上げ、「本当はもっといいタイムで走れたんだな」と感じながら、半笑いで目標の30秒前にゴールしました。
事前に伝えていたタイムにピタリと合わせた僕に、応援に来てくれた家族も、口ではお疲れさまと言ってくれましたが、「もう少し早く走れたのでは…」と感じたようです。

いずれにせよ、マラソンを走ってみて、改めて、高橋さんは変わった人だなと思いました。

アスベスト事件の解決(曙ブレーキ工業アスベスト事件)(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

昨年末、曙ブレーキ工業株式会社を被告とする、アスベスト被害事件が、弁護団結成から約7年を経過して和解により解決しました。

僕は、この事件の事務局長を務めましたが、今年で弁護士になって7年目ですので、弁護士になってすぐに、この事件に関わったことになります。
素直でかわいらしい一年生に白羽の矢がたったということです。

解決後の慰労会で、関係者の方から、「最初はこんな若造で大丈夫かと心配だったけど、竹内先生でよかった。ありがとう。」と言ってもらったそうですが(泥酔していたので覚えていません。)、こんな若造で大丈夫かと一番心配していたのは、たぶん僕です。

経験はありませんでしたが、被害の壮絶さや原告の皆さんの思いにおされ、無我夢中で被害回復に向けて取り組んできました。
この事件の解決を勇気に、今後も理不尽な目にあわされている人の救済に励んでいきたいと思います。

アスベスト被害についてお悩みの点がございましたら、いつでも当事務所もしくは埼玉アスベスト弁護団(僕は今でも素直でかわいらしいのでこの団体でも事務局長です。)にご相談ください。

新年の抱負(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

いつからか仕事を言い訳に、たくさんのものを手放したり、あきらめたりするようになってしまった気がしています。

10代の僕は、今の僕よりももっと強欲で、もっと自分に期待していました。もう少し格好いい大人になっている予定だったのです。

とにかく調子に乗らないように、「謙虚」という言葉を向かいの牧野先生の背後の壁に貼ってきましたが(事務局の方がちょくちょく目に入る位置に移動させてくるのはどうしてでしょうか。)、今年は、謙虚な気持ちは忘れないながらも、少しだけ傲慢に、勢いを持って過ごしていきたいなと思っています。

毎年いろいろなことがおこりますが、今年もとてもよい年になる気がしています。

とにかく元気に、健康に、にこやかに毎日を過ごしていきたいと思います。

アスベスト被害の救済に向けて(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

2014年の10月9日15時、最高裁判所は、大阪泉南地域のアスベスト被害について、国の責任を認める原告勝訴の判決を言い渡しました。

この判決は、アスベスト被害について国の責任を認めた初めての最高裁判決です。
司法の頂点にある最高裁が、経済活動よりも労働者の健康が優先されることを確認し、国の責任を明確に認めた点で極めて大きな意義があります。
そして、この最高裁判決をうけ、厚生労働大臣は、被害者と面会し謝罪をした上で、この大阪泉南地域以外のアスベスト被害者に対しても、この判決の基準(別表)に照らして和解をしていくことを明言しました。
アスベスト被害の撲滅と被害者の救済にとって非常に大きな一歩です。

とにかく、アスベスト被害は甚大かつ壮絶です。
疾患を完治させるような治療方法はなく、止まることなく咳、痰が出続け、呼吸が困難になり、一日中、鼻にチューブをさして酸素吸入を要するようになります。
そして、家族に「生き地獄だ。」と告げて亡くなっていきます。

僕は、現在、埼玉弁護士会のアスベスト被害救済に取り組む弁護士で結成した埼玉アスベスト弁護団の事務局長を務め、気がつけば、現在、さいたま地裁で起こされている複数のアスベスト訴訟の事務局長も務めています。

あまりの大変さに、なんでこんなことになってしまったのだろう、などと思うこともありますが、僕の依頼者にもアスベストで亡くなってしまった方々がいます。
被害救済のために今後も全力で取り組んでいく覚悟です。

今後、間違いなく、アスベストの被害は増え続けます(アスベスト被害は吸ってしまってから20年以上経過して突然発生します)。
あまり権利だ義務だいうのは好きでありませんし、ぜひ僕のところにご相談ください、などと依頼を呼び込むこともしたくないのですが(大変ですし・・・)、アスベスト被害だけは別です。アスベスト被害に遭ってしまった方、疑いを持っている方はぜひ、アスベストを取り扱っている弁護士のところにご相談ください。
これはお金の話ではなく、命の話です。

20150220.emf

詐欺の撃退法(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

「オレオレ詐欺」「母さん助けて詐欺」「サクラサイト詐欺」「振り込め詐欺」「買え買え詐欺」「劇場型詐欺」「カニカニ詐欺」等々(総称して「特殊詐欺」と言われたりします。)、近年、詐欺は手をかえ品をかえ、被害を拡大し続けています。

例えば、現在、オレオレ詐欺などでは、学校や職場の名簿等を取得した上で、子どもの名前だけではなく、学校名や勤務先、同級生や同僚の名前などをだして信用させようとしてきますし、劇場型詐欺では、複数の業者を装って「ある業者のパンフレットが届いたら教えて欲しい。」などと次々に電話をし、興味を持たせた上で、後日、偶然を装ってそのパンフレットを送付し、信用させようとしてきます。

本当に手口が巧妙化し、被害が深刻化しているため、ほんの一例にすぎませんが、いくつか注意点をお伝えします。

まず、親族などを名乗り電話でお金を要求された場合には、一度電話を切りこちらが把握している番号に折り返し電話するようにしてください。
サイト上のやりとりで「文字化けを解除」するためにお金を払えといわれた場合、未公開株や社債等の購入代金を現金で手渡すように求められたり、エクスパックで現金を送れと言われた場合、会社から勧誘をうけたにも関わらず、送金先が個人名義の口座であった場合、投資関係の勧誘で「絶対に損をすることはない。」といわれた場合、詐欺を疑ってください。
可能であれば、勧誘業者をインターネットで検索することもお勧めします(詐欺業者との情報が出ていることがあります)。

そして、身に覚えのない請求をされてしまったとき、お金を払ってしまった後に詐欺かもしれないと思ったときは、できるだけ早くご家族や各地の消費生活センター、弁護士にご相談ください。
自分に落ち度があったからなどと考え、相談を差し控えるようなことはしないでください。悪いのは100%だましたほうです。

条件さえ揃ってしまえば、誰でも詐欺被害に遭ってしまう可能性はあります。
皆さんもぜひご注意ください。

暑さと健康(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

竹内も激怒した。なんとか涼しいところに避難しなくてはと決意した。竹内には政治がわからぬ。けれども,暑さに対しては,人一倍に敏感であった(「走れメロス」より抜粋。)。

・・・さて,暑い日が続いていますが,いかがお過ごしでしょうか。体調を崩してはいないでしょうか。僕は体調を崩して入院しました(もう大丈夫です)。初日から売店に入り浸る不良患者でした。

本当に,年々,気温が高くなっていくような気がしています。腹が立ちますね。なんでこんなに暑いんだろう。住みづらい,もはや日本は住みづらいですよ。

間違いなく,小学生の頃は今よりも涼しかったし(夏でも30℃を超える日なんてあまりなかった気がします。),ここ5年くらいでぐっと気温があがってきている気もします。

高校生の頃だってそうですよ。京浜東北線に乗りながら毎日眺めていた,気温を表示する電光掲示板の表示が30℃を超えていただけで,これからこの気温の中で,グラウンドを所狭しとかけまわるのかと絶望したものです。

それがなんですか。今,30℃なんて言ったら,ちょっと涼しいじゃないですか。なんですか,なにかの陰謀ですか!

・・・興奮すればするほど暑く感じてしまいますね。

「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の精神にはまだまだ至ることができません。そして,夏が暑くなかったら,それはそれで不満ですよね。いずれにせよ,暑い日々は,体調に気をつけ,冷静に,健やかに,そしてできればにこやかに,生活していきたいですね。

たくさんの経験と感謝(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

事務所に入所して僕にはじめて与えられた仕事は、当日の朝にはじめて申立書を渡された集団解雇事件について、栃木県庁で記者会見をしてくるというものでした。弁護士は僕ひとりです。「ただ座っていればいいから。」という先輩弁護士の言葉を信じて記者会見にのぞんだのですが、ただ座っていればいいわけではありませんでした。

あのときも大変なことをさせられたなと思っていましたが,いろいろな事件をそれなりに経験した今になって当時を振り返ってみると,本当に大変なことをさせられていたんだなと思います。

本当に得がたい経験をさせていただいたと思っています。文句ではありません。

また、他にもこのような経験を先輩の先生方からいくつもさせていただきました。ひとつひとつ感謝の気持ちをこめて詳細に記載していきたいところですが、僕の感謝は僕に割り当てられた600字では,到底語りつくせるようなものではありません。

本当にたくさん得がたい経験をさせていただいたと思っています。文句ではありません。

僕を鍛え上げようという先生方の愛情によるものだということはわかっています。ただ,先生方の愛は重すぎます。

僕も先輩の先生方から与えて頂いたたくさんの愛を,今後,後輩の先生方に惜しみなく与えていきたいと思います。

なお,宮澤先生がこの事務所をひらいて40周年を迎えるそうですが,宮澤先生からすればほんの通過点にすぎないことは明らかです。僕は,宮澤先生が更に40年弁護士を続けても驚きません。

サクラサイト詐欺(弁護士 竹内 和正)

弁護士 竹内 和正

「サクラサイト詐欺」という言葉をご存じでしょうか?
「サクラサイト詐欺」とは,交際相手を探しているように装って,メールの相手に大金を渡したい大富豪を装って,有名人を装って,サイト業者の準備した「サクラ」がメールのやりとりを開始させるように誘導し,お金を騙し取る詐欺のことをいい,俗に言う「出会い系サイト詐欺」もこの「サクラサイト詐欺」に含まれます。最近,「サクラサイト詐欺」の被害に遭われる方が急増しています。

前回は相手が急に体調を崩してしまってあえなかったから,大金をもらうためにはメールのやりとりを続けないといけないから,嵐の松★潤君が,AKB48の前★さんが人間関係に悩んでいて話を聞いてあげないといけないから,とメール交換を継続するためにサイト上のポイントを購入し(途中からポイントを購入しないとメールができない仕組みになっています。),気がつけば1000万円以上の被害に遭われていることも珍しくありません。

断言します。

デートの約束日に連続して急病になったり身内に不幸がおこる人はサイト業者の準備したサクラです(万が一サクラでなくとも脈がありません。)。孤独な社長,仕事に悩む医者,話し相手が欲しい中年女性とメールをしても1000万円が支払われることはありません。
そして,嵐のメンバーは,会ったことのないメール相手にポイントを購入させてメンバー内の確執を相談しません。

ポイントを購入させるための誘導は非常に巧妙ですし,一度メールを返信してしまうと,被害に遭われてしまう危険があります。
身に覚えのない迷惑メールは無視することが一番ですし,なによりも「サクラサイト詐欺」というものがはやっていることを認識し,十分気をつけていただければと思います。

Scroll Up