堅固なものを打ち破ろうとするものは

ほとんど読書をする時間も余裕もありませんが、「ハンナ・アーレント」(矢野久美子著・中公新書)を繰り返し読んでいます。
その中に、ヴァルター・ベンヤミン(批評家)がベルトルト・ブレヒト(詩人)の詩の一部に注釈を加えた箇所が、
私の生きる指針になるのではないかと、最も心に残りました。

ブレヒト「しなやかな水が時とともに強固な石に勝つ」
ベンヤミン「堅固なものを打ち負かそうとする者は、親切である機会を逃してはならない。」

親切である機会とは、友情を実現する機会のことであり、人間性を維持し、
築き上げていくための機会を漫然とやり過ごしてはならないということのようです。

私は、堅固なものを打ち負かそうとする者になりたいと心から願っており、
そのためには、親切である機会を大切にしなければならないと肝に銘じて、少しでも実践しようと考えています。

弁護士伊須慎一郎

 

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