埼玉総合法律事務所

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上尾市民のための図書館を

上尾市民のための図書館を

 
 
私たちは、2017年1月5日、上尾市民の方3名の代理人として、上尾市の島村譲市長を被告とする訴えを提起しました。
 
この訴えは、上尾市中央図書館の移転予定地として買収した土地の購入契約およびこの土地上の建物の移転補償契約は違法・無効なものであることから、市の執行機関である島村市長は、市長本人および取引の相手方である土地を所有していた企業に対して、これらの費用を上尾市に支払うように請求せよ、という判決を求めるものです。
 
上尾市は、昨年9月、この移転予定地の所有者である企業との間で、この土地を約3912万円で購入する契約と土地上の建物の移転等に対する補償費として約5599万円を企業に対して支払う契約を締結しました。
しかし、上尾市へ売却する3年前に企業がこの土地と建物を購入した時の額は、土地が2242万5000円、建物が157万円5000円、合計2400万円でした。
 
このように、企業がこれらの物件を購入した額からすれば、市がこの企業と交わした契約の額は不当に高額なものであることは明らかです。
また、企業の建物の購入代金からも明らかなように、この建物の利用価値が小さく、わざわざ移転してまで残す必要がないものでした。それにもかかわらず、その移転のために市は高額な補償費を支払う契約を結んでいます。
さらに、この移転予定地は、現在の上尾市中央図書館よりも最寄りの駅からの距離が遠くなり、移転によって利用が不便になってしまうなど、この移転計画には、そもそも移転する必要があるのか疑われる事情が多々あります。
 
このように、上尾市が図書館の移転にあたって企業と取り交わした二つの契約は不合理なものであり、違法・無効なものです。そして、このような上尾市の行為は、市民の方々が治めた税金を不当に支出する許しがたい行為です。
私たちは、上尾市の財政の健全化を図るために、原告の3名や原告の方々を支援する「上尾の図書館を考える会」の皆さんとともに闘っていきます。
 
また、私事ですが、これが私の新人弁護士として訴訟提起第1号です。
弁護士として初めて訴状に名を連ねた事件として私の記憶に残る事件となると思いますが、上尾市民の皆さんと力を合わせて勝訴をつかんでよい思い出となる第1号にするべく励んで参ります。
 
 
弁護士 鈴木 満
 
 
 

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