戦後雑感(弁護士 宮澤 洋夫)

宮澤弁護士が事務所ニュース第57号(2005年8月発刊)より、戦後憲法について語っているものを抜粋しました。
宮澤弁護士の戦中戦後の話は、私たち若者に平和とは何かを考える機会を与えてくれます。最近は毎日ではありませんが事務所に来て、元気な姿を見せてくれています。

戦後雑感

弁護士 宮澤 洋夫

大東亜戦争末期、日本軍の沖縄戦玉砕後米軍航空機による本土攻撃は激しくなり、共に航空訓練中、米艦載機の来襲を受けて戦傷死を遂げた同期生も含まれていた。

戦後、同期生は転進し、各界において復興と繁栄に少なからず寄与し、自衛隊の構築に指導的役割を果たしている。
その締め括りと戦後の終焉を共感した。

戦後の憲法の制定により、主権在民、国際協調、戦争放棄、人権尊重を国是として、国民の努力により戦後復興と驚異的発展が遂げられたが、国際環境の変化とりわけアジア地域の激変に対応し、「国の在り方」「防衛の在り方」が問われている。

戦後憲法の選択が誤っていたとは思えない。
自衛隊の専守防衛の理念もその反映である。
しかし乍ら、国際貢献についての対応は単絡拙劣とも評価すべき状態にあり、国民には殆ど知らされていない。
憲法論議の前に叡知を盡した検討と対応が望まれる。

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