常に念じている僧のいる山~常念岳

松本で日弁連貧困本部の合宿、長野市内の信州大学で税制と社会保障の集会がありました。せっかくの夏の長野なので、北アルプスの常念岳に登ってきました。

常念岳は、安曇野の西にそびえる山です。

常念岳(Google マップ)
NHKの連続テレビ小説「おひさま」で生徒達が登った山です。
安曇野から見る常念岳の美しさについて、「日本百名山」(深田久弥著)には、「松本から大町へ向かって安曇野を走る電車の窓から、もしそれが冬であれば、前山を超えてピカリと光る真白いピラミッドが見える。私はそこを通るごとに、いつもその美しい峰から眼を離さない。そして今年こそ登ろうと決心を新たにするのが常である。」と記されています。
私が登った日はあいにく常念岳は雲の中でしたが、晴れた日には、美しく堂々とした山容です。

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岩魚さんという写真家の方がホームページで紹介されている、澄み渡る空にそびえる常念岳を是非ご覧ください。
(→ 岩魚さんのホームページ

7月31日、登山口から山頂(2857m)までの標高差約1500mを往復。ところどころに高山植物が咲く沢沿いの道を進み、胸突き八丁の登りに入り、樹林帯を抜けると、常念小屋がある常念乗越に出ます。

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ここから山頂まで、ゴロゴロとした岩の上を歩く急な登りが続きます。疲労がピークになり、次の一歩がなかなか上がらず、苦しい、辛いと思いながら、常念岳の名前について考えているうちに、山頂に到着。

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下りは早く、登山口手前の「山の神」で手を合わせ、夕方に下山しました。

帰宅して「日本百名山」を開くと、常念岳は、かつては常念坊と呼ばれ「常に念じている僧のいる山の意である。」とあり、「評論家臼井吉見氏が書いていた。松本の氏の小学校の校長はいつも窓から外を指して『常念を見よ』と言ったが、その言葉だけが今も強く記憶に残っている。」とあります。
連続テレビ小説「おひさま」では、ドイツの詩人・ツェーザル・フライシュレンの詩「心に太陽を持て」を生徒に贈る場面があります。「…勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。」の詩です。
常念岳が語りかけてくれていることを考えます。
今度は、事務所の仲間と一緒に行けたらなと思います。

弁護士 猪 股  正

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