サルスベリ

庭に初めて咲いたヤマボウシの白い花が散り、これを継ぐように紫や白アジサイが梅雨から初夏にかけて花をつけて頑張っているところに、厳しい猛暑に抗うように今年もサルスベリの濃桃色の花房が目を楽しませてくれています。

そんな花や木々に隠れている中から、弱々しい鳴き声が聞こえてきて、朝、目が覚めます。

数年前にホンダの飛行場の草むらで、背中の毛が抜け落ちた姿で捨てられていたラブラドールの血が混じった、我が家の5代目の拾い犬「クロ」の鳴き声なのです。

せめてサルスベリの花が散るまでは・・・・と思うのですが、それよりも苦しまないでと思う気持ちも強いのです。

(これを書いた2日後に逝きました。)

弁護士 梶山 敏雄

梶山先生 さるすべり

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