「気骨の裁判官」山本善彦裁判長

 

高浜原子力発電所3、4号機(福井県)の運転差止めを滋賀県の住民が求めた仮処分申請で、大津地裁(山本善彦裁判長)は2016年3月9日、運転を認めない仮処分決定を下しました。
滋賀県住民の訴えに耳を傾け、一度事故が起きると取り返しのつかない被害が発生する危険を見据えた正当な判断だと思います。

 

山本善彦裁判長は、2013年3月13日、派遣労働者が自動車メーカーのマツダに対して、正社員としての地位を求めた裁判で、山口地方裁判所が派遣労働者の主張を認め、派遣労働者をマツダの正社員として保護した画期的な判断をした時の裁判長でもあります。

 

山本裁判長からすると憲法・法律と良心に基づき当たり前の判断をしたのでしょうが、気骨の裁判官は、現在も生きていると勇気をいただきました。
私も法曹の端くれとして、改めて頑張ろうという気持ちになりました。

 

弁護士 伊須 慎一郎

 

tenbin

 
 

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